SOL、約3年ぶりに実現価格を下回る
  • ソラナ(SOL)は8%安の124ドルとなり、2022年5月以来初めて、実現価格134ドルを下回った。
  • この下落と時を同じくして、同ネットワークの年間インフレ率を4.7%から約1.5%に引き下げる可能性のある提案をめぐり、ソラナのバリデーター間で議論が交わされている。
  • 弱気トレンドは、平均的なソラナ保有者が含み損を抱えていることを示唆しており、パニック売りを誘発する可能性があるが、120ドルの支持線が維持され、出来高を伴って128ドルをブレイクした場合、134ドルへの反発は可能である。

3月10日の広範な暗号資産(仮想通貨)市場の低迷により、高速で低コストのブロックチェーン、ソラナのネイティブトークンSOLは8%安の124ドルまで下落した。

グラスノード(Glassnode)のデータによると、ソラナは2022年5月以来初めて、実現価格の134ドルを下回った。実現価格とは、すべてのコインの最後に動いた時の価格の平均である。現在の値は、平均的な保有者が含み損を抱えていることを意味し、パニック売りや降伏を引き起こす可能性のある、弱気シグナルとなる。

今回の下落と時を同じくして、ソラナのバリデーターたちはある提案をめぐって議論を交わしている。SIMD-0228と呼ばれるこの提案は、年率4.7%のインフレ率を80%削減し、長期的にはおよそ1.5%にする可能性がある。

ソラナは約3年ぶりに実現価格を割り込んだ。現在、$SOLの価格は124ドル。実現価格134ドルより約8%低い

値動きは下降チャネルを形成し、かつての支持線であった134ドルと130ドルが抵抗線、120ドルと115ドルが支持線となっている。トレンドは依然として弱気だが、120ドルが維持され、出来高を伴って128ドルをブレイクすれば、押し目買いによって134ドルまで反発する可能性がある。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Solana’s SOL Slips Below Key Price Level for the First Time in 3 Years