
東証スタンダード市場上場のエス・サイエンスは3月17日、ビットコイン(BTC)投資を中心とした暗号資産(仮想通貨)投資事業を2025年7月から開始すると発表した。
エス・サイエンスは、ニッケル製品の販売、教育事業、不動産事業を展開する1946年設立の老舗企業。
新事業では、円建て資産に加えてビットコインを財務準備資産として保有し、インフレヘッジや長期的な価値保存資産としての活用を目指す。
また、新設予定のクリプトアセット事業部が事業を担当し、暗号資産の専門知識を持つ外部アドバイザーと連携しながら進めるとしている。
本件は2025年6月の株主総会で新規事業目的の追加承認を得ることが前提となるとしている。
世界的にマイクロストラテジー(現ストラテジー)をはじめとする企業がビットコインを資産として保有する流れが広がる中、国内上場企業でも、メタプラネット、リミックスポイント、gumiなど、暗号資産に戦略的に投資する企業が増えている。
特にメタプラネットは積極的なビットコイン投資を進め、3月18日には150BTCを追加購入し、総保有数を3200BTCに拡大。これによりビットコイン保有数では世界10位にランクインし、日本企業としては際立った存在感を示している。
|文:栃山直樹
|画像:エス・サイエンスWebサイトから(キャプチャ)