DeFi Development、ソラナ買い増しに向け10億ドルの資金調達を計画
  • DeFi Development Corp.は、最大10億ドル相当の証券募集を行うための登録届出書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。
  • 調達した資金はソラナ購入を含む一般的な事業目的に使用する計画だ。
  • DeFi Development Corp.はソラナを中心とした財務戦略を採用しており、すでに4820万ドル相当のソラナを取得している。

ジャノバー(Janover)から社名変更したDeFi Development Corp.(分散型金融開発)は、最大10億ドル(約1400億円、1ドル140円)の証券募集を目指し、財務準備金としてソラナ(SOL)を追加購入する計画を強化している。

以前は商業用不動産レンディングの技術プラットフォームだった同社は、米証券取引委員会(SEC)への提出書類の中で、調達した資金を「ソラナの取得を含む一般的な事業目的」に使用する計画だと明らかにした。この募集には、普通株、優先株、債券、ワラント、ユニットが含まれる。

DeFi Development Corp.はすでに約4820万ドル(約67億4800万円)のソラナを取得しており、ステーキング報酬を得るためにソラナブロックチェーン上でバリデータを運用する計画だ。

マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のビットコイン(BTC)購入戦略にならい、企業がバランスシート上で保有するためにソラナを購入し、伝統的金融(TradFi)の投資家にソラナへのエクスポージャーを提供するケースが増えている。

デジタル資産運用会社ヴァルキリー・インベストメンツ(Valkyrie Investments)の元共同創設者であるリア・ウォルド(Leah Wald)CEOが率いる上場企業ソラナ・ストラテジーズ(SOL Strategies)がこの動きの先駆けとなった。同社は最近、ソラナネットワークへの投資を拡大するため、最大5億ドル(約700億円)の転換社債枠を確保したと発表した。

DeFi Development Corp.の新たな募集は、今月に行われた経営陣の大幅な刷新の後に実施された。元クラーケン(Kraken)幹部のジョセフ・オノラティ(Joseph Onorati)氏がCEO兼会長に就任し、同じくクラーケンの元エンジニアであるパーカー・ホワイト(Parker White)氏がCOO(最高執行責任者)兼CIO(最高投資責任者)に任命された。また、バイナンス(Binance)とクラーケンの元幹部であるジョン・ハン(John Han)氏をCFO(最高財務責任者)に迎え入れた。DeFi Development Corp.は、新たな方向性の一環として、ソラナを中心とした財務戦略を採用した。

10億ドル(約1400億円)の発行登録に加え、DeFi Development Corp.は、パンテラ・キャピタル(Pantera Capital)、ペイワード(Payward、クラーケンの親会社)、アーリントン・キャピタル(Arrington Capital)を含む初期投資家のために124万株の登録も申請した。

DeFi Development Corp.の株価は経営陣の刷新を受けて970%以上急騰。25日金曜日の時間外取引では約4%上昇し、本記事執筆時点で1株54ドル(約7600円)となっている。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Amjith S/Unsplash
|原文:DeFi Development Plans to Raise $1 Billion to Buy More Solana