SBINFT、韓国発AIキャラ「AINIME」のNFT取扱開始──Polygon基盤

SBINFTは5月7日、同社が運営するNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」において、韓国企業GRINDA AIが運営するAIキャラクター生成サービス「AINIME(アイニメ)」に関連するNFTの取扱いを開始したと発表した。

同日10時より、AINIMEでキャラクター生成に利用される「パーツNFT」の限定販売も開始されている。

AINIMEは、AI技術とNFT技術を融合させ、ユーザーが独自のオリジナルキャラクターを生成し、そのキャラクターをX上でAIエージェントとして自律的に活動させることができるサービスである。

キャラクター生成のプロセスは、GRINDA AIがポリゴン(Polygon)チェーン上で発行するパーツNFT(基本キャラクター、背景、衣装素材、限定スペシャルパーツの4種類)を4つ組み合わせ、AINIMEプラットフォーム内で消費(burn)することで行われる。

AIがこれらのパーツNFTのメタデータを解析し、組み合わせごとにユニークなオリジナルキャラクターを一体生成する仕組みで、同一のパーツNFTの組み合わせでも同一のキャラクターが生成されることはないという。

生成されたオリジナルキャラクターは、ポリゴンチェーン上でNFTとして発行(Mint)され、「SBINFT Market」などの対応マーケットプレイスで売買することが可能となる。

さらに、このキャラクターNFTをSBT(ソウルバウンドトークン:譲渡できないNFT)化することで、ユーザーはX上でAIエージェントとして管理できるようになる。

AIエージェントは、AIが自動で文章を生成し、ユーザーが設定した周期で自動的にポストを行う。

今回、SBINFT Marketで販売が開始されたのは、このキャラクター生成に用いられるパーツNFTで、計20種類が各30個、合計600個限定で提供される。

販売価格は1つあたり35 POL(ポリゴンチェーントークン)となる。

このようなAIとWeb3/暗号資産エコシステムとの融合は、注目されるトレンドの一つである。

AIエージェントは、単純なタスク実行から複雑なオンチェーン取引まで、自律的にデジタル経済を渡り歩く存在として急速に進化している。

ブロックチェーンが提供するパーミッションレスで摩擦の少ない金融インフラは、AIエージェントが自律的にウォレットを管理し、取引を実行する上で理想的な環境を提供すると考えられており、今後AIエージェントが暗号資産の金融インフラやゲーム、分散型ソーシャルプラットフォームにおいて、さらに大きな役割を果たすと予測されている。

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AINIMEのようなプロジェクトは、まさにこのAIエージェントとWeb3の融合が具体的なサービスとして立ち現れてきた事例の一つと言える。

なお、SBINFTは4月25日、SBI VCトレード代表の近藤智彦氏が代表取締役社長に就任したことを発表している。

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|文:栃山直樹
|画像:リリースから