トランプ一家が支援するアメリカン・ビットコイン、グリフォン・デジタルと合併で上場へ

- アメリカン・ビットコインが合併により上場するとの発表を受け、グリフォンの株価はプレマーケット取引で200%急騰、ハット8は12%上昇した。
- 新会社はナスダックで「ABTC」として取引されることになる。ハット8が過半数の株式を保有し、長期インフラ契約を確保している。
トランプ一家が支援し、ハット8(Hut 8)が過半数の株式を保有する子会社アメリカン・ビットコイン(American Bitcoin)は、グリフォン・デジタル・マイニング(Gryphon Digital Mining)との合併により上場する。
このニュースを受け、ハット8の株価はプレマーケット取引で12%上昇した。一方、グリフォン・デジタル・マイニングの株価は200%以上急騰した。
エリック・トランプ(Eric Trump)氏とドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏が所有していたアメリカン・データセンター(American Data Centers)は、3月にアメリカン・ビットコインと合併した。トランプ一家の兄弟はアメリカン・ビットコインの株式の20%を所有し、残りの80%はハット8が所有している。
今回の合併では株式交換が行われ、グリフォンがアメリカン・ビットコインを買収することになる。合併後の会社はアメリカン・ビットコインの社名を採用し、ナスダック(Nasdaq)でティッカーシンボル「ABTC」として取引される。
合併は早ければ2025年第3四半期にも完了する見込みだ。アメリカン・ビットコインは、CEOのマイク・ホー(Mike Ho)氏を含む現経営陣と取締役会を維持し、低コストのビットコイン(BTC)蓄積の拡大に引き続き注力する。
ハット8のCEOであるアシャー・ジェノート(Asher Genoot)氏は、「今回の取引は、低コストのビットコイン蓄積の大規模化に特化した手段としてアメリカン・ビットコインを拡大していく上で次のステップとなる」とし、「アメリカン・ビットコインを公開することで、ハット8のバランスシートとは独立した専用の成長資金に直接アクセスできるようになると期待している」と述べた。
合併後、アメリカン・ビットコインの既存株主は新会社の株式の約98%を保有する見込みだ。ハット8は過半数の所有権を維持し、独占的なインフラおよび運用のパートナーとして機能する。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Trump Family-Backed American Bitcoin to Go Public via Merger With Gryphon Digital