ドージコイン、カルダノ、ソラナが5％以上急落──暗号資産主要銘柄に利益確定売り

ドージコイン、カルダノ、ソラナなどの主要暗号資産は、最近の急騰を受けてトレーダーが利益確定売りを進めたため、5%を超える下落を記録した。
ビットコインとイーサリアムは重要な価格水準に達した後に抵抗に直面し、調整の可能性が予想されている。
機関投資家はビットコインの買い増しを継続しており、間近に迫るコインベースのS&P 500指数への採用が業界全体への好影響につながると期待されている。

ドージコイン（DOGE）、カルダノ（ADA）、ソラナ（SOL）などの主要暗号資産（仮想通貨）は、この1週間の急騰を受けてトレーダーが利益確定の動きを見せたことから、過去24時間で5%以上下落した。

先週、マクロ経済の追い風と投資家の楽観的な見方が後押しとなり、リスク資産とともに暗号資産市場も急騰したが、過熱した一部のセグメントは一時的な調整局面に入る可能性が出てきている。

「ビットコイン（BTC）は6日連続で10万4000ドル付近で推移しており、回転売買が加速している」とFxProのチーフ市場アナリストであるアレックス・クプツィケビッチ（Alex Kuptsikevich）氏はCoinDeskへのメールで述べた。「これは、12月と1月の過去最高値付近に近づく中で、予想される動きだ。これらの水準は転換点となった」。

「イーサリアム（ETH）は2600ドル付近で取引されており、2700ドルの節目での値固めに失敗している。この水準には200日移動平均線も通っている。過去7日間で55%上昇した世界第2位の時価総額を誇る暗号資産は、おそらく一時停止または調整局面に入り、2400ドルを目標とする可能性がある」とクプツィケビッチ氏は警告した。

センチメント指標も過熱感を反映しており、「恐怖と貪欲指数（crypto fear and green index）」は73に達し、過熱状態と関連する水準に近づいている。これは5月13日にCoinDeskが指摘した通りだ。

週の前半には、アメリカのインフレデータがポジティブだったこと、中国のテクノロジーセクターの堅調な決算、米中貿易合意が重なり、リスク許容度が急上昇した。暗号資産も追随し、ビットコインは一時10万4000ドルを突破し、イーサリアムは2700ドルまで上昇したが、その後、両者とも抵抗に直面した。

「米中貿易合意の発表を受けて、中国のテクノロジーセクターの業績が急進し、投資家は昨年のAIなどのイノベーションや投資拡大への期待を高めた」と、ハッシュキー・エクスチェンジ・ビジネス・グループ（HashKey Exchange Business Group）の共同CEOであるハイヤン・ルー（Haiyang Ru）氏はテレグラムのメッセージで述べた。

「さらに、アメリカのインフレ率が予想を下回ったことが明らかになり、市場での上昇トレンドが続く要因となった」とルー氏は続けた。

機関投資家の活動は依然として活発だ。今週初めのサンティメント（Santiment）のデータによると、10BTCから1万BTCを保有する中規模のビットコイン保有者は、過去1カ月間で8万3000BTC以上を蓄積していた。

Bitcoin's key whale & shark tier (holding 10-10K BTC) have now accumulated 83,105 more BTC in the past 30 days. Meanwhile, the smallest retail holders (holding <0.1 BTC) have dumped 387 BTC in the same time period.

For both tiers, these are significant movements relative to… pic.twitter.com/Xg5FmF57GQ
— Santiment (@santimentfeed) May 13, 2025