DeFi Developmentのトークン化株式、クラーケンの「xStocks」に登場へ

- DeFi Development Corp.は、バックドとクラーケンが提供するxStocksプラットフォームを通じて、ソラナネットワーク上で自社株をトークン化する。
- トークン化された株式「DFDVx」は、DeFiアプリケーションへの統合を可能にし、新たな金融用途を与える。
- この動きは、株式、ファンド、債券といった現実資産のトークン化への関心の高まりを反映しており、トークン化市場は2033年までに18兆9000億ドル(約2740兆円、1ドル145円換算)に達する可能性がある。
ソラナ(Solana)に特化した暗号資産(仮想通貨)財務戦略を展開するナスダック上場企業、DeFi Development Corp.(旧Janover)は、暗号資産取引所クラーケン(Kraken)のブロックチェーンレール上に自社の株式を導入する。
同社の株式はソラナネットワーク上で「DFDVx」というティッカーでトークン化され、トークン化専門企業のバックド(Backed)とクラーケン(Kraken)のトークン化株式取引プラットフォーム「xStocks」上で、アップル(Apple)やテスラ(Tesla)などの主要銘柄のトークン化バージョンの選抜グループに加わると、23日のプレスリリースで発表された。
今回の上場は、株式やファンド、不動産などの現実資産(RWA)のトークン化への関心が高まっている中で行われた。トークン化により、伝統的な金融商品は24時間取引が可能となり、決済が迅速化され、分散型金融(DeFi)アプリケーションのユースケース開発も可能になる。これは大きなチャンスとなる可能性がある。ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とリップル(Ripple)社のレポートによると、トークン化されたRWAの市場規模は2033年までに18兆9000億ドル(約2740兆円)に達する可能性があり、オンチェーン株式はその主要な資産グループの1つになると予想されている。競合取引所のコインベース(Coinbase)も、トークン化された株式の取引を提供するために規制当局の承認を求めていると報じられている。
「当社株式のトークン化は、開発者や機関投資家が組み合わせて構築できる、DeFiのレゴブロックのようなものだと考えている」とDeFi Development Corp.のCEO、ジョセフ・オノラティ(Joseph Onorati)氏は述べた。
「xStocksアライアンスの一員として、我々は米国株へのアクセスに対する驚くべき需要を目の当たりにしてきた。暗号資産コミュニティは、DeFi Development Corp.のような暗号資産財務戦略企業へのオンチェーンアクセスに興奮している」とクラーケンのxStocks部門ゼネラルマネージャー、ヴァル・グイ(Val Gui)氏は述べた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:PiggyBank/ Unsplash
|原文:Tokenized Shares of Solana Treasury Company Defi Dev Coming to Kraken