人員の14%を削減、コンセンシスが戦略シフト

イーサリアム開発のスタートアップ、コンセンシス(ConsenSys)は注力分野をシフトさせる──その結果、人員を削減する。

ニューヨーク・ブルックリンに拠点を置くコンセンシス(ConsenSys)は2月4日(現地時間)に行われた全社会議で、リストラにより人員の約14%を削減すると発表した。影響を受ける人数、あるいは現状の人員数については説明しなかった。

「今後数カ月でコンセンサスはベンチャープロダクションモデルからの移行を完了し、多くの社内プロジェクトをConsenSys Investmentsのポートフォリオに移管する」と同社は声明で述べた。

この動きは、イーサリアム・エコシステムにおける一部の主要インフラ・プラットフォームの開発を優先されることを意味する。同社は4日、Infura、PegaSys、MetaMask、Codefiなどを含む「モジュラースタック向けに最適化された複数のプロダクトで構成されるソフトウエアビジネスを運営していく」と述べた。

事情に詳しい情報筋によると、4日の動きによりコンセンサスは上記の4つの主要プロダクトに注力することになる。

「2つのビジネス戦略を分離することは非常に賢明なこと」と情報筋は述べた。

同社は、ベンチャー事業はConsenSys Investmentsのもとで継続し、「アーリーステージの投資、流動性の高いデジタル資産、必要に応じた戦略的チャンス」に注力すると声明で述べた。

同社の法人に特化した「Solutions」部門は今後、「ソフトウエアビジネスを直接サポートする」と同社は述べた。

イーサリアムの共同創業者ジョセフ・ルービン(Joseph Lubin)氏が率いるコンセンサスは、2018年後半の「コンセンサス2.0」と呼ばれるリストラで人員の約13%を解雇した。4日の動きは、過去1年にわたる同社プロジェクトの「最終評価」の結果と情報筋は付け加えた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:ConsenSys founder Joseph Lubin speaks at Consensus 2019, photo via CoinDesk archives
原文:Ethereum Incubator ConsenSys Slashes Headcount 14% in Latest Strategic Shift
執筆協力:Nikhilesh De