仮想通貨トレーディングのレジャープライム、1200万ドルを調達。デリバティブ取引で実績

仮想通貨中心とした自己勘定取引(プロップトレーディング=自社の資金を使って収益を獲得するための取引)を行うレジャープライム(LedgerPrime)が、1200万ドル(約13億円)の資金を調達した。

レジャーホールディングス(Ledger Holdings Inc.)傘下の同社は、ニューヨークに拠点を置き、2017年第4四半期から仮想通貨におけるスポット取引とデリバティブ取引を手掛けている。また、レジャーホールディングは、ビットコインのスポットとオプションを扱う取引所レジャーX(LedgerX)を保有する。

レジャープライムはクオンツ運用(金融工学を用いてマーケット動向を分析・予測しながら取引・投資を行う)の手法を得意としている。同社の最高投資責任者(CIO)は、シリアン・タン(Shiliang Tang)氏で、スイスの大手銀行UBSでデリバティブを中心に取引を行うプロップトレーダーだった。

そのタン氏は今回の資金調達に関して、「2018年の仮想通貨市場のクラッシュを経て、レジャープライムの実績と成功が大きく貢献した。仮想通貨デリバティブにおける投資機会の増加と、市場の強気(bull)、弱気(bear)の両局面においてもリターンを確保できるトレーディング手法の高いニーズは明らかだろう」と、CoinDeskの取材で述べた。

タン氏の他にも、レジャープライムには、機械学習やアルゴリズムの専門家で米銀行大手バンク・オブ・アメリカなどの金融機関でキャリアを積んだスタッフが働く。また、ビットコインのコアデベロッパーで知られるブライアン・ビショップ(Bryan Bishop)氏と、米銀最大手JPモルガン・チェースの著名バンカーだったジェームス・グリーンバーグ(James Greenberg)氏が、アドバイザーを務めている。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:仮想通貨トレーディングのイメージ(Shutterstock)
原文:LedgerPrime Raises $12 Million for Crypto Quant Trading