セブン-イレブンアプリにPayPay/3メガバンクなど共通決済インフラ構築へ/スクエアがSuica対応ほか──キャッシュレス・決済ニュース【8月1〜11日】

スクエアがSuicaなど主要な電子マネーに対応

カード決済サービスのSquare(スクエア)が8月4日、Square Reader(スクエアリーダー)が、SuicaやiD、QUICPay+(クイックペイプラス)などの電子マネー払いに対応したことを発表した。NFC Type A/BとFelicaに対応、交通系電子マネーによる支払い、タッチ決済、Suicaを設定したApple PayやGoogle Payに対応できるようになったという。

スクエアリーダーはスマホやタブレットにつなげることで、クレジットカード払いに対応できるカード読み取り機。飲食店をはじめとした中小規模の事業者が、安価にクレカ払いへの対応を始められることが支持され利用者を伸ばしてきた。

キャッシュレス還元の満足度80%、「もっと早く使っておけばよかった」の声も──JCB調査

ジェーシービー(JCB)が行った「キャッシュレス・消費者還元事業」に関する調査で、還元事業の対象店舗を利用した人(837人)の満足度が80.9%となったことが分かった。(「非常に満足している」が25.0%、「やや満足している」が55.9%の合計)。結果は8月5日に公表された。

さらに、還元事業を機にキャッシュレス決済を利用し始めた人(140人)に、「キャッシュレス決済をもっと早く使っておけばよかった」と思うか聞いたところ、「そう思う」(非常にそう思う、ややそう思う)は84.3%。「キャッシュレス決済は使ってみると便利だった」と思うか聞いたところ、「そう思う」(同)は94.3%となった。

調査はネットエイジアの協力の下、7月28日から31日(金)まで、全国の20代~60代のキャッシュレス決済を利用している一般消費者1,000人と、コンビニ勤務者・居酒屋勤務者・タクシードライバーのいずれかで会計業務に携わっている人300人(各100人)、小売店または飲食店を経営する経営者・自営業者100人を対象に実施した。

メガバンクなどが共通の決済インフラ構築を検討、携帯電話番号などで安価な送金を実現へ

三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行が8月7日、多頻度小口の資金決済における利便性向上に向け、新たな決済インフラ構築を検討することを明らかにした。

短期間、低コストで実現するため、既に1,000 を超える金融機関が提供する「J-Debit」サービスで利用されている基盤を活用できないか検討する。具体的には、Bank Payや J-Coin Payなどの複数の銀行系決済サービスを新たな決済インフラに接続。携帯電話番号やメールアドレスなどで送金できるような仕組みを目指す。将来的には、ノンバンク決済サービス事業者が提供する資金決済サービスとの相互運用性の確保も検討するほか、地域金融機関をはじめとする他の金融機関にも幅広く参加を呼び掛ける。

リリースより

セブン-イレブンアプリにPayPay搭載

セブン‐イレブン・ジャパンとPayPayが2020年10月以降、セブン-イレブンアプリ内の決済機能に、PayPayを搭載することを明らかにした。

PayPayリリースより

8月11日の発表によると、セブン-イレブンアプリの会員コード提示で受け取れるバッジやセブンマイル(税抜200円購入で1マイル)と、PayPay残高による支払いで受け取れるPayPayボーナス(支払額の最大1.5%)が同時に受け取れるようになるという。

セブン&アイ・ホールディングスは、傘下のセブン・ペイが決済サービス「7pay」を提供していたが、不正アクセスの発生を受けてサービスを停止した経緯がある。

文・編集:濱田 優
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