不祥事続きの韓国仮想通貨取引所、コインネストが閉鎖

かつて韓国第3位だったこともある仮想通貨取引所、コインネスト(Coinnest)が閉鎖を発表した。

2019年4月16日(現地時間)、同社は同日付でのサービス終了を同社ウェブサイトで発表した。ユーザーはプラットホームに預けている資金を4月30日までに引き出す必要がある。この手続きを支援するために、引き出し手数料および引き出し最低金額が引き下げられたことも通知文には記載されている。

公式発表で閉鎖の理由は詳しく述べられなかったが、コインネストの担当者はCoinDesk Koreaに以下のように語っている。

「これは取引量の減少による、自然な結果です。規制関連の問題と経営判断のどちらもが、今回の決断の背景にあります」

ここ1年間は、同社にとって良いものではなかった。1年前、同社の共同創業者は詐欺の容疑で逮捕され、実刑および罰金30億ウォン(約2億9500万円)の判決を下されている。

しかし、同社の別の担当者は、この事件と閉鎖の関係は大きくないとCoinDesk Koreaに語っている。

また、コインネストは今年1月に、60億ウォン(約5億8000万円) 相当の仮想通貨を誤ってエアドロップ(無料配布)し、失っている。当時同社は、本来ウィー・ゲーム・トークン(We Game Token=WGT)を配布しようとしていたが、コンピューターエラーによってビットコインやその他の仮想通貨が顧客に送られてしまったと明かしている。

翻訳:Yuta Machida
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Closed sign image via Shutterstock
原文:South Korean Crypto Exchange Coinnest Announces Closure