史上最高値2万ドルに向かうビットコイン──週の終値、2019年の最高値を上回る

史上最高値2万ドルに向かうビットコイン──週の終値、2019年の最高値を上回る

ビットコインは先週、週の終値が2019年の最高値を超えた。昨年6月末に記録した1万3880ドル(約145万円)を少なくとも1600ドル上回って取引を終えた。

注目すべきは、2017年12月の史上最高値2万ドル(約210万円)に向けて、テクニカル分析上の最後の主要な抵抗線を超えたことだ。

ビットコインの週足チャート
出典:TradingView

ビットコインは週末、12%以上上昇し、4月以降最長となる5週連続の高値更新となった。

スクエア(Square)やマイクロストラテジー(MicroStrategy)をはじめとする複数の上場企業によるビットコイン投資が最近明らかになったことで楽観的な見方が広がり、価格上昇の大きな要因となっている。

マイナーのビットコイン売却

さらに、日々の運転資金の大半を現金で賄っているビットコインマイナーが多くのビットコインを売却しようとしていることも、価格上昇を裏付けるサインとなっている。

11月8日、約1129ビットコインがマイナーのウォレットから取引所に移された。データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、2019年12月以来、1日の流出量としては最大規模という。

マイナーから取引所に移されたビットコイン
出典:Glassnode

データサイトのバイトツリー(ByteTree)によると、マイナーはこの7日間で、マイニングした数よりも多い2647ビットコインを売却し、保有量を減少させている。

これは通常、市場に売却されたビットコインを吸収するだけの勢いがあるとマイナーが考えた時に起きる。逆に言うと、市場に勢いがない時、マイナーはビットコインを保有しておく傾向がある。

マイナーや機関投資家による売却は価格に大きな影響を与え、マイニングの収益性はビットコイン価格と相関関係があるため、こうした動きは要注目だ。

「マイナーからの流出は、売却には最高の市場であることを示している」とバイトツリー・アセット・マネジメント(ByteTree Asset Management)のチャーリー・モリス(Charlie Morris)氏はCoinDeskに語った。

一方、CFベンチマークス(CF Benchmarks)のスイ・チュン(Sui Chung)CEOは、マイナーは北半球が冬を迎える前に電力料金の契約を行い、価格リスクを取り除こうとしているのではないかと述べた。

ビットコインマイニングは、エネルギーを大量に消費するため、電力料金はその収益に大きな影響を及ぼす。

価格上昇は継続するか

こうしたさまざまな事情を考慮すると、最近の価格上昇には継続性があるようだ。

とは言え、強気相場が続く前に、抵抗線が支持線に変わった1万3880ドル(約145万円)付近で市場は持ち合い、もしくは反落する可能性がある。

テクニカル分析は、日足、週足の双方で買われ過ぎ状態を示している。

「ビットコインは方向感のない状態になっている。だが価格を安定させる新しい資金は十分にある」とチューリッヒのクリプト・ブローカーAG(Crypto Broker AG)のパトリック・ホイザー(Patrick Heusser)氏はCoinDeskに語った。

ホイザー氏は、一部のトレーダーはビットコインで得た利益を他の暗号資産に回し始めており、その多くは過去2カ月間で50~80%下落した暗号資産だと付け加えた。

翻訳:石田麻衣子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:TradingView
原文:Bitcoin’s Weekly Close Above 2019 High Leaves Runway Clear to $20K

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