楽天トラベルの海外サービス、ShareRingと提携──自己主権型IDで旅行者情報を安全管理

ブロックチェーン・プラットフォームのShareRingは11日、楽天が海外向けに展開しているオンライン旅行予約サービス「Rakuten Travel Xchange」と提携すると発表した。ユーザーはShareRingの自己主権型IDを使って、60万以上のホテルの予約ができるようになる。

ShareRingによると、パスポートや他の旅行書類、銀行カード、宿泊施設、フライト、車などの情報を一箇所に安全に保存し、ユーザーのみがアクセス可能になるという。

さらにRakuten Travel Xchangeの顧客は、暗号資産による決済を選べるようになるうえ、アプリはIDとお金の盗難を防ぎ、詐欺や不正、また「即時」のID確認によってログイン時のリスクを避けることができると同社は述べた。

「世界中に10億人以上の会員を抱える世界最大級の旅行会社と提携できることに興奮している。セキュリティと利便性のアップグレートを実現したプラットフォームへのアクセスを提供できることを楽しみにしている」(ShareRingのティム・ボス(Tim Bos)CEO)

ShareRingの広報担当者によると、同サービスは今後2週間で開始される。

ShareRingの自己主権型IDは、自社ブランド以外でも提供されている。最近では中国の国家ブロックチェーンインフラプロジェクト「BSN:Blockchain Service Network」への参加が伝えられた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:StreetVJ/Shutterstock
原文:ShareRing Brings Its Blockchain Identity Solution to Rakuten Travel Bookers