220行以上が参加するJPモルガンのブロックチェーン「IIN」、決済機能を強化

220行以上が参加するJPモルガンのブロックチェーン「IIN」、決済機能を強化

Brady Dale
公開日:2019年 4月 24日 12:46
更新日:2019年 4月 24日 12:46

大手投資銀行のJPモルガン・チェースは、トランスファーワイズ(TransferWise)やリップル(Ripple)といった新興企業に対抗するために、セトルメント(決済)機能を含め、既存のブロックチェーンプロジェクトの強化を図る。

同行は、ブロックチェーン技術を使ったInterbank Information Network(IIN)を2017年にオーストラリアのANZ銀行、カナダロイヤル銀行と提携してスタートした。現在、迅速な銀行間取り引きを実現するために、220を超える銀行が参加している。

迅速な銀行間取り引きを実現するためには、エラー、あるいはコンプライアンスの問題に取り組まなければならない。問題解決にはIINに参加する複数の銀行も協力している。

2019年4月21日(現地時間)、JPモルガンのグローバル・クリアリング部門の責任者、ジョン・ハンター(John Hunter)氏は、IINは急速に成長しており、同行は「決済機能の強化に取り組んでいる」と語ったとフィナンシャル・タイムズが伝えた

同氏によると、JPモルガンは今、取り引きが有効な口座から送られたものかどうかをリアルタイムで照合できる機能の開発に取り組んでいる。現在は受け取り側の口座番号、ソートコードなどにエラーがあった場合、エラーは取り引きが送られた数日後に送信者に送られる。

こうした問題があることから、銀行間の取り引きプロセスはまだ「80年代半ばから90年代半ば」にあるとハンター氏は述べた。「取り引きの5〜20%」はエラーもしくはコンプライアンスの問題から失敗する。これが「我々が解消しようとしている問題」と同氏は続けた。

フィナンシャル・タイムズによると、セトルメント・システムは2019年第3四半期までに稼働する予定で、国内間、国際間の双方の取り引きに対応する。

IINは、2016年に同行が発表したイーサリアムベースのブロックチェーンネットワーク「クオラム(Quorum)」上に構築されている。クオラムは今年2月に発表され、話題を集めた同行の仮想通貨「JPMコイン」の基盤にもなっている。

またフィナンシャル・タイムズは、JPモルガンはテスト用の機能を準備し、第3四半期にスタートさせる予定と伝えた。フィンテック・スタートアップはIINを使って、IINの機能をベースにしたアプリケーションを開発・リリースすることが可能になる。

翻訳:Masaru Yamazaki
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:JPMorgan image via Shutterstock
原文: JPMorgan Expanding Blockchain Project With 220 Banks to Include Payments