ビットコインの“クジラ”、過去最多 ── 機関投資家の参入加速か:データ

ビットコインの“クジラ”、過去最多 ── 機関投資家の参入加速か:データ

「ビットコインの高騰は機関投資家が主導している」今年伝えられてきたこのストーリーをデータは裏づけているようだ。

ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)のエコノミスト、フィリップ・グラッドウェル(Philip Gradwell)氏によると、1000ビットコイン(BTC)以上を保有するウォレット(同じ組織が保有するものは1つとカウント)は2020年、302(約17%)増加し、2052となり、過去最多を記録した。

「大口投資家が大幅に増加しており、機関投資家が市場に参入している証拠だ」とチェイナリシスは12月10日付のニュースレターに書いている。

5ビットコイン以上保有するウォレット(保有数別)
出典:Chainalysis

1000ビットコイン以上を保有する個別のアドレス、いわゆる「リッチリスト」も、データサイトのグラスノード(Glassnode)によると、11月24日に過去最多の2274となった。

マイクロストラテジー(MicroStrategy)やスクエア(Square)など複数の有名上場企業は、ビットコインに投資しており、準備資産としてのビットコインの魅力を高めている。12月10日には米老舗生保のマスミューチュアル生命保険も、1億ドルをビットコインに投資したと発表した。

2020年、5ビットコイン以上を保有しているウォレットは、合計240万ビットコイン以上を積み増しているとグラッドウェル氏は述べた。そのうちの58%は、1000ビットコイン以上を保有する「クジラ」が保有しているが、残り42%はそれ以外の小口投資家が保有しており、小口投資家も保有額を増やしている。

5ビットコイン以上を保有するウォレットの数は8842(約4%)増加し、23万4408となった。

出典:Chainalysis

ビットコインは9月から12月にかけて1万ドルから2倍近くに上昇し、史上最高値の1万9920ドルを記録した。CoinDesk 20によると、年初から約150%上昇している。

下落の可能性があるなか、大口投資家がさらに買い増しするのかどうかは、今後の動向を見守る必要がある。

暗号資産(仮想通貨)取引所で保有されているビットコイン残高は2020年、18%以上減少しており、市場からセルサイドの流動性が失われ、強い保有心理が存在することを示している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Wallets With Over 1,000 Bitcoin Have Hit Record Number: Chainalysis

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