ビットコイン、3万ドルを割る──21日は10カ月ぶりの大幅下落

ビットコイン(BTC)は21日、1日で13%下落し、2020年3月以来の最大の下落幅を記録した。記事執筆時点(日本時間22日10時時点)では、3万ドルを割っている。

Techemy Capitalのトレーダー、ジョシュ・オルシェビツ(Josh Olszewicz)氏は、ビットコインの下落は「おそらく単なる一時的な下落」と述べ、長期的な修正ではないだろうとした。

ブルームバーグのアナリスト、マイク・マクグローン(Mike McGlone)氏は、「ビットコインは価格上昇の次のステップに踏み出すまで、しばらくの間、3万ドルから4万ドルのレンジで支持線と抵抗線を探っている」とコメント。

一方、グッゲンハイム(Guggenheim)のスコット・マイナード(Scott Minerd)最高投資責任者(CIO)は、ビットコインの最高値は一時的なものかもしれず、2万ドルまで下落する可能性があると予測する。

ビットコインの1日あたりの値動き
出典:TradingView, Coinbase, CoinDesk Research

アメリカを拠点とする大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)での大規模な売却は、1月はじめにビットコインが4万2000ドルを超えた後、投資家が利益確定に動いていることを示している。

イーサリアム(ETH)やチェーンリンク(LINK)などの主要アルトコインも10%を超える下落となった。

21日の下落は、ビットコインの年初からの上昇分をほぼ消し去り、記事執筆時点では、年初からわずか6%の値上がりとなっている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:TradingView, Coinbase, CoinDesk Research
|原文:Bitcoin Price Sees Largest Daily Loss in 10 Months