ビットコインへの逆風の中、SOLとADAが暗号資産市場全体の下落をリード

ビットコイン(BTC)が大量に売却されるのではないかという懸念が、今もなお投資家に突きつけられている。価格の下落を見越して、投資家が暗号資産(仮想通貨)市場全体へのエクスポージャーを縮小している可能性が高く、主要なコインは軒並み下落した。

最も取引高の多いトークンの流動性の指数であるコインデスク20は、過去24時間で2.86%下落した。

ソラナ(SOL)とカルダノ(ADA)は過去24時間で5%下落し、主要なトークンの損失をリードすることになった。バイナンスコイン(BNB)は、取引所バイナンス(Binance)でこのトークンを必要とするローンチパッドの需要がある中でも、ほとんど変化しなかった。ドージコイン(DOGE)は当初、ソーシャルメディアXの次期機能での採用が噂され、市場全体の軟調に逆行したが、過去6時間で後退した。

時価総額で世界最大の暗号資産であるビットコインは、月曜日に4万1000ドルのサポートレベルを割り込んだ。トレーダーは、価格が今後数週間で3万8000ドルまで下落すると予想しており、他の暗号資産の損失拡大につながる可能性がある。

ブルームバーグ(Bloomberg)ののETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏を含む一部のアナリストによると、最近のビットコインの下落圧力は、グレイスケール(Grayscale)のビットコイン上場投資信託(ETF)、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)から派生した売りに起因しているという。

ブロックチェーン分析企業アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)によると、グレイスケールに属するウォレットの動きは、このファンドが1月18日にカストディアンのコインベース・プライム(Coinbase Prime)に4億ドル(約600億円、1ドル=150円換算)相当のビットコインを移動したことを示している。

しかし、新たに承認された他のビットコインETFには純流入している。コイングラス(CoinGlass)が追跡したデータによると、ブラックロック(BlackRock)のIBITとフィデリティ(Fidelity)のFBTCは先週10億ドル(約1500億円)を超え、買い圧力があることを示している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Solana (SOL), Cardano (ADA) Lead Crypto Market Lower as Traders Grapple With BTC Headwinds

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