仮想通貨取引所FTXの特徴とは? FTTトークンも解説

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FTXはサム・バンクマン・フリードが創設した、バハマに本社を置く仮想通貨の海外取引所だ。金融商品から派生した商品であるデリバティブ取引を主に提供しており、現物取引以外のさまざまな方法で仮想通貨が取引できる。本記事ではFTXの特徴とFTXが発行しているFTTトークンについて解説し、FTXの現状についても紹介する。

海外の仮想通貨取引所FTXの特徴

仮想通貨取引所FTXの特徴は主に3つある。

  • 豊富な金融商品を購入できる
  • 高いレバレッジをかけられる
  • ステーキングが可能

豊富な金融商品を購入できる

日本の取引所における仮想通貨の取扱商品は、基本的に現物取引またはレバレッジ取引である。しかし、FTXではデリバティブ取引の一つである先物取引にも対応している。先物取引とは、将来の売買について、現時点で価格や数量を約束する取引のことだ。

また、仮想通貨の先物取引だけでなく、株式トークンなども販売している。「Fractional Stocks Offerings(FSO)」は大手企業の株式をトークン化したものであり、FTXで売買が可能だ。

高いレバレッジをかけられる

国内取引所のbitFlyerでは、金融商品取引法の改正に基づき仮想通貨のレバレッジ倍率を2倍に制限している。しかし、FTXは海外取引所であるため、日本の金融商品取引法の制限は受けない。FTXでは現状、20倍のハイレバレッジを仮想通貨にかけることが可能だ。

2021年7月までFTXの最大レバレッジ倍率は101倍であったが、20倍に引き下げられたとしても国内取引所と比較すれば高い倍率で取引できるといえるだろう。

ステーキングが可能

FTXで発行されるFTTトークンを長期保有することでステーキングが可能だ。ステーキングとは、仮想通貨を保有するだけで、報酬やさまざまな特典を得られる仕組みであり、株式の配当金や優待のようなシステムである。海外取引所が取引所のトークンを発行する例には、BINANCE(バイナンス)の取引所トークンBNBが挙げられるが、FTXも同様のトークンを発行している。

取引所名 取扱数 手数料(BTC) 最低取引数量 スマホ対応 セキュリティ
Coincheck
(コインチェック)
銘柄数17種類 手数料(BTC)取引所:0% 最低取引数量円建てで500円相当額 スマホ対応投資初心者でも見やすく分かりやすい優れたUI/UX セキュリティ国内外複数の情報セキュリティ企業等を通じ、
情報システムの信頼性、安全性、効率性のモニタリングを実施
bitFlyer
(ビットフライヤー)
銘柄数14種類 手数料(BTC)取引所:0.01〜0.15%/販売所:スプレット 最低取引数量取引所:0.001BTC
販売所:0.00000001BTC
スマホ対応スマホアプリでビットコインFXも取引可能 セキュリティマルチシグを他社に先駆けて導入
DMM Bitcoin
(DMM ビットコイン)
銘柄数15種類 手数料(BTC)販売所:スプレッド 最低取引数量0.0001BTC スマホ対応注文・分析に優れたスマホアプリ セキュリティ顧客資産(日本円及び仮想通貨)の分別管理を実施

FTXのトークンFTTについて

銘柄名FTX Token
ティッカーシンボル・単位FTT
創設者Sam Bankman-Fried
開始日2019年5月8日
発行枚数3億4,500万
公式サイトFTX公式サイト

FTTは仮想通貨取引所のFTXが発行するトークンのことであり、2019年にローンチされた。創設者のSam Bankman-Fried氏は、FTXのCEOであり、CTOのGary Wang氏と共同で創設している。

通貨の総供給量は現時点では3億4,500万だが、循環供給減少するように設計されているため、通貨の総数は変化する可能性がある。FTTは、国内取引所では購入できない状態が続いていたが、Liquid by FTX が取り扱いを開始した。

FTXトークンを保有するメリット

FTXトークンを保有するメリットは3つある。

  • バーンによる価値の上昇
  • 手数料の割引が受けられる
  • セラム(SRM)の無料配布がある

バーンによる価値の上昇

バーンとは、仮想通貨の発行元がすでに流通している通貨を使えなくすることで、市場に流通している仮想通貨の量を調整できる仕組みだ。バーンは流通する通貨を少なくすることで、通貨の希少性を高まることが期待できる。FTXはFTXトークンの定期的なバーンを実施しているため、長期的に希少価値が高まりやすい通貨といえる。

手数料の割引が受けられる

FTXトークンを保有することで、保有量に応じて売買手数料の割引が受けられる。FTTトークンを保有すればするほどFTXでの取引が優遇される仕組みだ。

セラム(SRM)の無料配布がある

FTXトークンを500FTT以上保有していると、500FTTにつき毎週2セラム(SRM)を受け取ることができる。セラムはソラナ(SOL)のブロックチェーン上に構築された分散型取引所である。FTXトークンの保有は株式における優待による割引が受けられるだけでなく、実質的な配当も受け取れる仕組みだ。

FTXのユーザーからの評判・口コミ

FTXのユーザーからの評判・口コミを良い評判と悪い評判に分けてまとめた。

良い評判・口コミ

上場している大手企業が運営しており、取引量が多いため安心して取引できるという意見や、取引できるトークンの種類が豊富であることを称賛する意見が多かった。投資経験が長いユーザーからも期待の声が上がっている。

悪い評判・口コミ

デリバティブ取引は複雑なルールから投資初心者には理解しづらく、複雑な取引をメインに押し出していることから初心者には参入しにくいという意見があった。本人確認が他の取引所よりも面倒という意見もあり、中級者以上のトレーダーでなければ合わない可能性がある。

大谷翔平がFTXと長期的なパートナーシップを結ぶ

FTXは、2021年11月にエンゼルスの大谷翔平投手と長期的なパートナーシップ契約を結んだ。CEOであるサム・バンクマン・フリード氏はこの契約に対して、「ショウヘイは野球以外に世界のコミュニティーを改善することにも情熱を持っており、FTXと共にさまざまな慈善活動で協力できることをうれしく思っている」とコメントしている。

FTXは現在日本人の登録を規制・禁止している

FTXは現在、日本のIPアドレスからの新規登録を規制している。FTXは、一部の国の居住者に対してサービスを提供しない方針を発表していた。2021年9月にFTXの利用制限対象国に日本が追加されることとなった。

FTXへのアクセスは日本からでも可能となっているが、登録を試みると「Registrations from Japan are not allowed(日本からの登録はできない)」と表示され新規アカウントの作成が不可能となっている。

利用制限対象に日本が追加された理由はさまざま考えられる。1つには日本で金融商品を販売するためには金融庁の認可が必要であるが、海外の機関がこの認可を受けるのは難しい。同じ海外取引所のBINANCE(バイナンス)は金融庁から認可を受けないまま日本にサービスを提供したため2度警告を受けている。

FTXも金融庁から認可を受けていないため、先回りして日本からの撤退を決めたと考えられる。FTXが日本へのサービスの提供を再開するかどうかは現状では不明である。

FTXによるLiquid by Quoine(リキッドバイコイン)の買収

FTXは、2022年2月2日に日本の暗号資産業者のQuoine 株式会社の親会社であるLiquid Group Inc.を買収した。この買収に伴いQuoine 株式会社と既存のサービスであるLiquid by Quoineは、4月1日をもってFTX Japan、サービス名をLiquid by FTXに改名している。

FTX以外でおすすめできる仮想通貨取引所

現状、日本からFTXを利用することは困難である。FTXに限らず海外取引所は取引方法が複雑で、トラブルが発生しやすく、初心者には向いていないので当サイトでは基本的に国内取引所での取引を推奨している。そこで、FTX以外でおすすめできる国内の仮想通貨取引所を3つ紹介する。

取引所/販売所取扱通貨数手数料
Coincheck(コインチェック)17種類取引所:無料
販売所:0.1〜5.0%
GMOコイン16種類取引所:Maker:-0.01%
    Taker:0.05%
販売所:無料
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)12種類無料
※Makerは受取の手数料、Takerは支払の手数料

Coincheck(コインチェック)

取扱通貨数17種類
取扱通貨ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
リスク(LSK)
ファクトム(FCT)
リップル(XRP)
ネム(XEM)
ライトコイン(LTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
モナコイン(MONA)
ステラルーメン(XLM)
クアンタム(QTUM)
ベーシックアテンショントークン(BAT)
アイオーエスティー(IOST)
エンジンコイン(ENJ)
オーエムジー(OMG)
パレットトークン(PLT)
送金手数料0.0005 BTC
取引所手数料無料
販売所手数料0.1〜5.0%

Coincheck(コインチェック)は国内取引所では最高水準となる17通貨の取り扱いがある取引所だ。取り扱いのあるすべての仮想通貨を500円から購入できるので、初心者でも気軽に取引できるだろう。

GMOコイン

取扱通貨数16種類
取扱通貨ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
ビットコインキャッシュ(BCH)
ライトコイン(LTC)
リップル(XRP)
ネム(XEM)
ステラルーメン(XLM)
ベーシックアテンショントークン(BAT)
オーエムジー(OMG)
テゾス(XTZ)
クアンタム(QTUM)
エンジンコイン(ENJ)
ポルカドット(DOT)
コスモス(ATOM)
シンボル(XYM)
モナコイン(MONA)
送金手数料無料
取引所手数料Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所手数料無料
※Makerは受取の手数料、Takerは支払の手数料

GMOコインはGMOインターネットグループが属する企業で、取扱通貨数は16とCoincheck(コインチェック)に劣るが、2021年12月にモナコイン(MONA)の取り扱いを開始するなど、通貨を増やすことに積極的で将来的な取扱通貨数に期待が持てる。

DMM Bitcoin(DMMビットコイン)

取扱通貨数12種類
取扱通貨ビットコイン(BTC)
イーサリアム(ETH)
リップル(XRP)                
オーエムジー(OMG)
ベーシックアテンショントークン(BAT)
クアンタム(QTUM)      
ステラルーメン(XLM)
モナコイン(MONA)
ネム(XEM)
ライトコイン(LTC)
イーサクラシック(ETC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
送金手数料無料
取引所手数料無料
販売所手数料無料

DMM BitcoinはDMMが運営する仮想通貨の取引所である。さまざまな手数料が無料であるため手数料を重視して口座を開設するなら最適な取引所だ。また、現物取引も扱っているがレバレッジ取引が中心である。

現時点では国内取引所での口座開設が無難

FTXに限らず、BINANCE(バイナンス)なども含めた海外取引所を日本から利用するのは現状難しい。取扱商品の豊富さや、レバレッジ倍率の高さは魅力ではあるが、国内取引所で取引をするのが無難だ。

また、海外取引所で取引する場合も日本の銀行入金に対応していないことが多いので、国内取引所の口座から仮想通貨を送金する形で入金することとなる。いずれにせよ国内取引所の口座開設は不可欠である。

参考文献

仮想通貨取引所FTX、株式トークン(FSO)第2弾にTwitterやPayPalなど9銘柄追加(coinpost)
https://coinpost.jp/?p=200552

bitFlyer、仮想通貨取引証拠金のレバレッジを4倍から2倍に(ITmedia ビジネスオンライン)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2101/29/news072.html

FTXとバイナンス、最大レバレッジ20倍に引き下げ(あたらしい経済)
https://www.neweconomy.jp/posts/137841

FTX Token(coinmarketcap)
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ftx-token/

大谷翔平、暗号資産取引所FTXと契約 グローバル・アンバサダー就任(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202111170000227.html

暗号資産取引所「FTX」、利用制限の対象国に日本を追加(ヤフーニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf7527215231fbd51054d777218b6b26ddeda496

金融庁も警告したバイナンス、CEOが語る規制の対応策(coinpost)
https://coinpost.jp/?p=259453

Coincheck(コインチェック)で現在取引できる通貨は何種類?仮想通貨(暗号資産)の購入手順(Coin check)
https://coincheck.com/ja/article/336

手数料(Coin check)
https://coincheck.com/ja/info/fee

暗号資産(仮想通貨)チャート一覧・マーケット情報(GMOコイン)
https://coin.z.com/jp/corp/information/

手数料(入出金・取引)(GMOコイン)
https://coin.z.com/jp/corp/guide/fees/

DMM Bitcoinが選ばれる理由(DMM Bitcoin)
https://bitcoin.dmm.com/service

暗号資産取引のGMOコイン:モナコイン(MONA)の取扱開始予定日に関するお知らせ(PRTIME)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000030257.html

(画像:Shutterstock)

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