ビットコインのボラティリティにパターンはあるか

ビットコイン(BTC)のボラティリティ(値動きの幅)は低くなる傾向にあり、価格は5万ドルから6万ドルの間で固まっているようだ。現在のビットコイン市場は大幅下落の前の小康状態なのか?あるいは、ビットコインに対する見方を変えてしまうような“低ボラティリティ”に向けての長期的な傾向なのだろうか。

ビットコイン(黒)、イーサリアム(青)、S&P500(黄)のボラティリティ比較
出典:CoinDesk Research, St. Louis Fed, Yahoo Finance

答えを出すには早すぎるだろう。上図を見ると、ビットコインのボラティリティが低下し続けていることがわかる。だが、歴史的にはまだ概ね中ぐらいのレベルだ。

4月25日朝時点で、ビットコインは大きな値動きを見せていない。価格は概ね5万ドルから6万ドルの間で推移しており、ボラティリティはまだ概ね中位のレベルにある。

下図を見ると、ビットコインのボラティリティは現在の水準にとどまる見込みが強い。

出典:CoinDesk Research

上図ではビットコインのボラティリティを、高、中、低の3つに分けている。「高」はボラティリティ100%以上。「中」はボラティリティ50%以上100%未満。「低」はボラティリティ50%未満を示す。

上図からは、同水準のボラティリティが続く期間にはパターンがあることがわかる。2014年、2015年は短くなっており、続く期間は50日未満だった。2016年から2018年にかけては期間が伸び、2019年には再び短くなった。

4月24日時点、ビットコインのボラティリティは50%強で、このボラティリティ分類では「中」のなかの低い水準にある。「中」の期間は現在43日、その前は「高」が3月13日まで32日間続いた。現状は、少なくともここで見ているようなボラティリティの持続期間にはまだ達していない。

仮に現在の水準が続けば、ビットコインのボラティリティは、急上昇を待ちわびているトレーダーも、ビットコインを通貨として「有用」なものにする可能性のある長期的な低ボラティリティを期待している技術者も失望させるかもしれない。

ビットコインは長期間、低迷しているように思えるかもしれない。だが歴史的に見れば、まだ続く可能性がある。

|翻訳:新井朝子
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk Research, St. Louis Fed, Yahoo Finance
|原文:Crypto Long & Short: The Pattern in Bitcoin’s Volatility