米大リーグ、過去映像などをNFT化──第1弾はルー・ゲーリックの引退スピーチ

スポーツ関連のNFT(ノンファンジブル・トークン)を手がけるキャンディ・デジタル(Candy Digital)は、MLB(米大リーグ機構)と提携し、ライセンス供与された野球コンテンツのNFTを購入・取引・共有できるMLBエコシステムを構築する。

計画の第1弾となるNFTは、1920年代〜30年代に活躍した伝説的な選手、ルー・ゲーリッグ氏が1939年7月4日、ニューヨークのヤンキー・スタジアムで行った引退スピーチ「Luckiest Man」の映像だ。ゲーリック氏は体調不良と成績不振に悩まされた後、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、引退を余儀なくされた。

MLBは今年3月、毎年6月2日を「ルー・ゲーリック・デー」に定めた。

スポーツ関連のNFTはこの数カ月で人気を集めており、ダッパーラボが運営する「NBA Top Shot」がわずか1年足らずで売上高7億ドルを突破したと発表している。

キャンディ・デジタルには、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)をはじめとする有力企業が出資している。ギャラクシー・デジタルの創業者、マイク・ノボグラッツ氏が共同会長を務める。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:大谷選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアム(Shutterstock)
|原文:Galaxy Digital-Backed Candy Digital Launches, Inks Debut Deal With MLB