SEC、ビットコイン先物ファンドのリスクを警告

米証券取引委員会(SEC)は、ビットコイン先物ファンドに対する投資リスクを再評価するべきと記した書簡を投資家に送った。SECが同投資商品に対する注意分の送付は2度目となる。

SECは注意書簡で、ビットコイン(BTC)先物にフォーカスしたファンドの投資リスクを繰り返し指摘した。CoinDeskが入手したSECの注意文には、「ビットコイン先物市場の影響を受けるファンドへの投資を検討する投資家は、潜在するリスクと投資による恩恵を注意深く再評価することを重要」と記された。また、SECは書簡で、投資対象としての暗号資産は「極めて投機的」と加えた。

SECは5月にも似たような注意文を送付しており、ビットコイン価格の変動性を考えると、米国の「1940年投資顧問法」において、ETF(上場投資信託)を支援することは安全とは言いきれないとする文言が記された。一方、複数の米国企業が現在、ビットコインETFの上場申請をSECに提出しているが、申請は「1933年証券法」の下に作成・提出されている。

北米では、暗号資産領域における事業の検討を進める大手銀行や投資ファンドが増加傾向にある。モルガン・スタンレーは3月に、顧客がビットコインファンドにアクセスできるサービスを開始した。ウェルズ・ファーゴ銀行は5月、暗号資産ファンドに関連したサービスを検討していることを明らかにしている。

今週には、米投資銀行モエリス(Moelis&Co.)の創業者、ケン・モエリス氏が、暗号資産業界を新たな事業開発対象として検討していると発言した。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:Shutterstock
|原文:SEC Again Warns Investors Against Bitcoin Futures Funds