【市場動向】ビットコイン、強気センチメントは弱まる──NVTは割高を示す

【市場動向】ビットコイン、強気センチメントは弱まる──NVTは割高を示す

ビットコインは8日、トレーダーがボラティリティに対処するなか、下落した。9月は通常、ビットコインにとっては弱い月(下落する月)となっている。11月はより強い上昇が期待される。一部のアナリストは、現在のボラティリティにより、短期的には横ばい状態が続き、上昇は限られると見ている。

アーケーン・リサーチ(Arcane Research)によると、先週、ビットコインの市場センチメント(心理)を測る指標「Crypto Fear and Greed Index」は「extreme greed(極度の強欲)」レベルとなった。これは主にボラティリティが低い期間が長く続いたことによるものだ。現在、その他の暗号資産センチメントの指標は中立レベルになっているようだ。

最近の規制措置が、現在のネガティブなセンチメントを引き起こしている。先週、米証券取引委員会(SEC)は、DeFiプロジェクトのユニスワップ(Uniswap)を調査していると発表した。

8日には暗号資産取引サービス大手コインベース(Coinbase)のブライアン・アームストロングCEOは、SECが同社のレンディングサービス提供に圧力をかけているとブログに記した。

暗号資産トレーディング会社のQCP Capitalは「今回の大幅な下落は規制懸念が引き金となり、熱狂的な上昇から勢いを奪ったようだ」と述べた。

最新価格

●ビットコイン (BTC):4万6170ドル、−0.9%
●イーサリアム(ETH):3494ドル、+3.2%

●S&P500:−0.1%
●ゴールド:1830ドル、+1.0%
●10年物米国債:1.338%

ビットコインのドローダウン

ビットコインのドローダウン(4月の史上最高値6万5000ドル付近からの下落率)は、現在約26%。一般的に50%を超えるドローダウンは、2018年に起こったことと同様に弱気市場の始まりを示す。だが、2020年3月の約60%の急激なドローダウンは新型コロナウイルス感染拡大がきっかけで、暗号資産をはじめとするリスク資産がすべて下落したため、短期間で終わった。

下図を見ると、7日の下落で多少後退したとはいえ、4月から7月までの約55%のドローダウンが大幅に回復している。長期的には、ビットコインが4万6000ドル付近の200日移動平均線の上でのサポートを維持できる限り、現状のドローダウンはほとんど気にする必要はない。

50%のドローダウンからの回復は、2019年と2020年の反発と同様に、ときおり下落してもすぐに買いの強さで吸収されるという荒い動きになる傾向がある。

出典:Koyfin

イーサリアム、ビットコインと比較してサポートを維持

イーサリアムは1週間で約9%の下落となった、一方、ビットコインは5%の下落。イーサリアムのビットコインに対する最近の劣勢は、7日の暗号資産市場の下落の影響を受けて安定しつつある。

イーサリアム/ビットコイン(ETH/BTC)レシオは、0.08のレジスタンスレベルから下落した後、0.06付近の短期的なサポートを維持している。特に今週、イーサリアムが3000ドル超のサポートを維持した場合、買いが強まる可能性は高くなる。

出典:TradingView

ビットコインは割高か?

暗号資産管理会社バイトツリー(ByteTree)によると、ビットコインの価格とその本質的価値の関係を測る指標であるネットワーク・トランザクション・バリュー(NVT)は、通常見られないほど高くなっている。

「NVTが高いときは、ビットコイン価格がネットワークに対して高く、低いときは安くなっている。現在、ビットコイン価格は上昇しており、ここ数ヶ月、NVTはこれまでにないほど高くなっている」と同社は8日、ブログに記した。

2018年、NVTは20前後(現在と同じくらいのレベル)でピークに達し、その後、ビットコインは下落した。

出典:ByteTree

アルトコイン状況

アルゴランド(ALGO)が上昇:アルゴランド(ALGO)は8日朝、30%以上上昇して1.84ドルとなり、2年以上ぶりの高値となった。8月下旬、エルサルバドルはラテンアメリカの金融インフラ企業コイバンクス(Koibanx)と提携し、アルゴランドブロックチェーン上に市民向けウォレットを開発することを発表した。アルゴランドは年初から3倍以上に値を上げ、時価総額は60億ドルを超えている。

イーサリアム、NFTブームでデフレ傾向に:イーサリアムは3日、初めてマイニングされたイーサリアムよりも、バーン(焼却)されたイーサリアムが多くなり、デフレ圧力が加わった。この数週間、イーサリアムブロックチェーンの取引手数料は高騰していた。「イーサリアムのデフレ傾向の最大の要因は、最近のNFT(ノンファンジブル・トークン)ブーム。誰もがNFTを発行しようと争っているため、取引手数料競争が広がっている」とデルファイ・デジタル(Delphi Digital)はツイートした。

DYDXトークン、大規模なエアドロップ:DEX(分散型取引所)のdYdXは、DYDXトークンの送金制限を解除し、ユーザーは遡ってエアドロップを請求し、トークンを取引できるようになった。取引が解除されてからの数時間、トークン価格は大きく変動した。CoinGeckoによると、DYDXは14ドルの高値で取引が始まり、中央集権型取引所とDEXでは価格に大きな開きが生まれている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Bullish Sentiment Fades as Selling Abates

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