5万6000台のマイニング機器をアメリカへ、ビットメイン

中国の大手マイニング機器メーカー、ビットメイン(Bitmain)は、5万6000台の同社製品「アントマイナー(Antminer)」をアメリカ・ジョージア州に送る。ISW HoldingsおよびBit5iveとの契約によるものだ。

ISWが8日発表したプレスリリースによると、ジョージア州にあるISWの施設「POD CITY」は、今年10月までに20メガワットの電力でマイニングを開始する。ISWは2022年10月までに同施設を200メガワットで稼働させる計画だ。

ISWは200メガワットの稼働に6200万ドル(約68億円)の費用を見込んでおり、そのうち600万ドルを支払い済みという。

今回の契約はこの夏、中国のマイニング会社が国外への移転を図った動きのひとつであり、特に北米は魅力的な移転先となっている。5月に中国国内でマイニングへの取り締まりが始まる前から、多くのマイニング機器メーカーは、アメリカとカナダでの投資増加によって、北米からのオーダーが殺到していた。

ネバダ州に本社を置くISW Holdingsが資金を、Bit5iveが電力を提供し、2社はビットメインのマイニング機器向けにホスティングサービスを行う。この取引は7月に初めて明らかになった。

ISWは現在、Bit5iveがペンシルバニア州で運用するマイニング施設で、アントマイナーS19、S17、カナン(Canaan)のアヴァロン(Avalon)など、700台のマイニング機器を運用している。プレスリリースによると、現在のハッシュレートは3万6000テラハッシュ/秒(TH/s)という。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:マイニング施設(Shutterstock)
|原文:Bitmain to Send 56,000 Antminers to U.S. State of Georgia Under ISW Deal