おとり捜査で米海軍省エンジニアとその妻を逮捕──機密データとモネロを引き換え

米海軍省の原子力技術者とその妻が、おとり捜査官に機密データを売り、暗号資産モネロ(XMR)を手に入れようとした容疑で起訴された。

米連邦捜査局(FBI)が8日提出した訴状によると、メリーランド州に住む夫婦は、米原子力潜水艦の設計に関する情報を外国政府に売り渡そうとした。

供述書によると、2020年4月1日、夫は機密データのサンプルなどを外国政府のエージェントと思われる人物に送り、暗号化された電子メールでやり取りを開始したという。

夫婦は2021年6月8日〜10月9日までに3回にわたって、機密データをSDカードに入れ、ガムの包みやピーナッツバターサンドに隠して手渡した。だが相手はおとり捜査官だった。SDカードを確認すると、潜水艦の原子炉に関する機密データが入っていた。

FBIと海軍犯罪捜査局(NCIS)は9日、2人を逮捕。夫婦は逮捕前に合計10万ドルのモネロを受け取ったという。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:米原子力潜水艦(Shutterstock)
|原文:US Nuclear Engineer, Wife Charged Over Sale of Naval Secrets for Crypto