柴犬、ドージ…ミームコインに安全に投資する方法【北米版】

柴犬、ドージ…ミームコインに安全に投資する方法【北米版】

柴犬コイン(SHIB)価格が過去12カ月で5000万%値上がりし、インターネットでのトレンドにインスピレーションを受けたミームコインが収益をもたらす可能性を思い知らせる中、ミームコインのコンセプトは、暗号資産(仮想通貨)の世界でも最も話題の投資チャンスの1つとなっている。

これらのコインが持つ莫大な値上がりの可能性、そして無邪気そうに見える動物などのマスコットに見向きもしないでいることは難しい。しかし、ミームコインは非常にリスクの高い冒険であり、詐欺、ハッキング、攻撃などを通じて、しばしば多額の損失に終わり得るということを忘れてはいけないだろう。

さらに、「FOMO」(機会を逃すことへの恐怖:fear of missing outの頭文字をとった言葉)から流行に乗ってしまい、ミームに群がる群衆が次なるキラキラした流行へと乗り移るのに伴って、新しく投資した資産の価値が急落するのも、懸念事項である。

そこで問題は、どうしたらミームトークンに安全に投資できるのか、ということだ。

1. 信頼できるミームコインと偽のミームコインを見分ける方法を学ぶ

信頼できるミームコインにはどんな特徴があるのかを詳細に説明する前に、まずはミームコインそのもののコンセプトを定義しよう。2013年に登場したミームコインは通常、ミームにする価値のあるテーマや動物をトレードマークにした暗号資産プロジェクトだ。

例えば、史上初のミームコイン、ドージコイン(DOGE)は、2010年代初期にインターネット上を席巻した柴犬のミーム(笑っているとされる柴犬の写真)をモチーフにしたものだ。

注目すべきことに、ドージコインの成功は、今年一時的にドージを時価総額で上回った自称ドージキラーの柴犬コイン(SHIB)を含め、多くの犬をテーマにしたコインを誕生させた。

従来の暗号資産とは異なり、ミームコインはユーザーに対する有用性に基づいて評価されることはない。その代わりに、より高いコミュニティからのエンゲージメントを惹きつける力に重点が置かれる。

突き詰めると、バイラリティ(SNSや口コミで瞬く間に拡散すること)が、ミームコインの成功を測るのに必要な、唯一の最も大切な要素である。この点を頭に入れて、それでは信頼できるミームコインと偽物を区別するにはどうしたら良いのだろうか?

プロジェクトの目的

有用性に重きが置かれている訳ではないが、ミームコインプロジェクトを支援するコミュニティが、利益を生み出したいという願望以外に何かを共有しているとしたら、それは良いサインだ。

コミュニティ全体の目的が、新たな投資家たちにトークンを買うよう促すことによって、コイン価格をさらに高めることの場合には、それは赤信号である。

例えば、SHIBコミュニティのメンバーたちは、柴犬への愛を共有しており、捨て犬を保護するための資金を集めることが目的の一部となっているほどだ。さらにSHIBプロジェクトは一歩進んで、トークン保有者たちにもう少し有用性を提供するために、シバスワップ(ShibaSwap)と呼ばれる分散型取引所も開設した。

このように、プロジェクトの長期的重点分野、プロジェクトチームがコミュニティメンバーのネットワークとの関わりを維持するためにどのような計画を持っているかをリサーチすることが、極めて大切だ。このためには、プロジェクトのホワイトペーパー、ロードマップ、そして公式ソーシャルネットワークアカウントでのアップデートを仔細に読み込むことができる。

開発チームの業績

暗号資産業界に慣れ親しんだ人は、プロダクトやプラットフォームの継続性を見極める時に、評判が重要な要素であることを知っている。そのため、プロジェクトの中核的立役者たちの人物像、彼らの業績を紐解いておくことが望ましい。

匿名性を保ちたいという理由から、開発チームメンバーについての情報を見つけることが不可能な場合もあるということに注意しよう。その様な場合には、チームのデザイン関連の決断、そしてとりわけトケノミクス(トークンとエコノミクスを合わせた言葉)をリサーチの基盤にすることができる。

トケノミクスとは、暗号資産のトークン分配のことだ。単独の存在がトークンの供給の大部分をコントロールしているようなミームコインには注意すること。そのようなデジタル資産は、主要トークン保有者がコインを売り叩きした場合に、価格急落を経験する傾向にある。そのため、流通している供給分が少数の投資家に集中していないミームコインに投資することを勧める。

2. ミームコインに安全に投資する方法

現在、暗号資産投資家の注目を奪い合うミームコインは250以上存在する。そのうち100は、名前に「イヌ」という言葉を含んでいる。その多くが真っ当なものに見えるかもしれないが、ミームにインスピレーションを受けた暗号資産の大半は、成長するミームコインのトレンドにつけ込むための詐欺プロジェクトである。プロジェクトがラグプルという詐欺に遭いやすいものではないことを確かめることで、リスクを下げることができる。

ラグプルとは、開発チームが価格を上げた後に、すべてのコインを突然売却することだ。投資家たちは足元をすくわれ、コイン価格が突然ゼロまで落ち込む中で、完全に一文なしになってしまう。結局ラグプルであったということになっている最近の例は、スクイッド・トークンとスノー・ドッグである。

このような詐欺を避けるための予防策の一部を以下に紹介する。

開発者たちがトークンの大半を保有するコインは避ける

前述の通り、少数の投資家や開発チームの手に集中したミームコインは、リスクの高い冒険である。そのため、単独の存在がトークン供給量の5%以上を保有していないことを確かめよう。

流動性プールの妥当性を検証する

大半の場合、ミームコインは自動マーケットメーカー(AMM)を通じて分配される。つまり、トークンが最初に立ち上げられると、開発チームは、ユーザーがトークン購入に使うための流動性プールを新たに作り出す。

流動性プールとは、投資家が第三者オーダーブックやカウンターパーティーなしで暗号資産をスワップできるようにするスマートコントラクトだ。例えば投資家がイーサ(ETH)を、流動性プール上の新しいイーサリアムベースのコインと交換したいとする。これは、ETHとミームコインを流動性プールに預け入れることで実現する。この流動性に対して投資することで、投資家は新しくローンチされたコインを手に入れるのだ。

しかし問題は、適切な安全システムが整備されていない場合には、流動性を提供する側、この場合は開発チームが、流動性を引き出すことができる点にある。そのような事態が起こった場合には、投資家は急速に価値を失っているコインを交換する術を持たない。

このことから、流動性が永遠にロックされていることを意味する、バーンアドレス(oxooooで始まるウォレットアドレス)が保有するプールのみとやり取りをすることが極めて重要だ。

ミームプロジェクトの透明性と監査状況をチェックする

デジタル資産については、開発チームが開かれた透明性の高いエコシステムを推進する必要がある。さらに重要なことに、開発チームが出口詐欺を回避できるようにするバックドアを導入していないことを確かめるために、暗号資産の基本となるコードは、セルティック(Certik)やハッケン(Hacken)など、評判の高い第三者ソフトウェア監査企業によって監査される必要がある。

完了した監査は通常、ソーシャルメディア上でシェアされ、インターネット検索で簡単に見つけることができる。

「速報
@certik_io(セルティック)の監査が正式に完了!
Hogeコインは正式に、セルティックが監査をした最初のDeFiミームコインになった」

3. ミームコインの取引方法

成功の可能性のあるミームコインを見つけた場合に、次に検討すべきことは、そのようなボラティリティの高い資産をどのように適切に取引するかという点だ。投機がミームコインの価格を押し上げることを覚えておこう。

そのため、ボラティリティの高さに対処しなければならない可能性が高い。この点を心に留めて、ミームコインに投資するための方法をいくつか紹介しよう。

分散投資:できるだけ、持ち手の資金すべてを1つのミームコインに投資しないようにすることが大切だ。そうではなく、より慎重な投資戦略を採用しよう。1つあるいは複数のミームコインに分配すべきはポートフォリオの一部であり、残りはより確立され、安定した暗号資産の間で分散できる。適切な取引分配は、ポートフォリオ全体の約5%である。仮にポートフォリオの価値が1万ドルとしたら、単独のミームコインに投資するべき最大限の資金は500ドルとなるべきだ。

懸命に「ホドル」:ミームコインの成功の可能性を確信している場合には、短期的な値動きに関わらずポジションを維持する、長期的投資計画を選ぶこともできる。柴犬コインやドージコインの場合には、急騰するまでにはどちらも長年もかったのだ。

ソーシャルメディアでコミュニティ感情を追跡する:バイラリティがミームコインの成功の引き金になることを覚えていこう。そのため、コミュニティの関わり合い度合いを追跡し、市場での感情を測ることが望ましい。価格を予測するために、レディット、ディスコード、ツイッターなどを訪れて、プロジェクトの周りに集まっている人たちはどんなコミュニティなのか、どれほどのメンションを受けているのかを直接確認できる。市場での感情を測るためのツールには他にも、Intotheblock、The Tieといった会社が提供するサブスクリプションサービス、SantimentやLunarCrushなどのプラットフォームを使ってみることが含まれる。

FOMOに負けない:ミームコインに投資・取引する場合には、FOMOや欲に助長された感情を基盤とした決断を避けることが極めて大切である。暗号資産、特にミームコインを扱う場合には、可能な限り客観的になることだ。

|翻訳・編集:山口晶子、佐藤茂
|画像:Shutterstock.com
|原文:Investing in Meme Coins? 3 Things Every Crypto Trader Should Know

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