アカツキが歩いて稼ぐ「STEPN」に出資、Web3特化ファンドを通じて

歩いて稼ぐGameFi「STEPN」のトークンに、日本のWeb3特化ファンドが投資したことが明らかになった。5月12日、アカツキが発表した。

GameFi:ゲーム(Game)と金融(Finance)を掛け合わせた用語。特に、ゲームをプレイすることでトークンや金銭などを獲得できるものをPlay to Earn(プレー・ツー・アーン)と呼ぶ。東南アジアではゲームで得た収益で生活をするケースも出ている。

Web3:Web3.0とも呼ばれ、ブロックチェーンなどのピアツーピア技術に基づく新しいインターネット構想で、Web2.0におけるデータの独占や改ざんの問題を解決する可能性があるとして注目されている。
関連記事:「ウェブ3」を10分で理解する【基礎知識】

東証プライム市場に上場するゲーム会社であるアカツキは2021年9月から、Web3特化ファンド「Emoote(エムート)」を運営。25億円規模の投資とグロース支援を手掛けている。シードを含むアーリーステージを対象に、20以上のプロジェクトに投資している。

資金の約半分をアジアのプロジェクトに振り向けている。アカツキによると、GameFiの代表格であるAxie Infinityがベトナム発で、スカラーシップのYield Guild Gamesがフィリピンから誕生するなど、Web3ではアジアが重要なポジションを占めてきたという。

Emooteの代表は熊谷祐二氏。「MissBitcoin」として知られる藤本真衣氏がアドバイザーに就いている。アカツキは、「今後、国内のWeb3領域のスタートアップに対して、投資とグロース支援を積極的に行ってまいります」としている。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
|トップ画像:アカツキの発表文より