イーサリアムの時価総額がビットコインを超える可能性、フォビ売却報道【8/13~8/19のトップニュース】

PoS移行「Merge(マージ)」が完了すれば、「供給のインフレ率は低下し」、マイナーからの売り圧力は「ゼロに固定される」という。CoinDeskのデータによると、ビットコインの時価総額は約4610億ドル、イーサリアムは2260億ドルで、その差は歴然だ──今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。

暗号資産と伝統的金融の境界線は消えつつある──ウォール街のBarのハッピーアワー

8月9日夜、ニューヨーク証券取引所(NYSE)から南に数分のところにある「Broadstone Bar & Kitchen」には、伝統的金融会社の社員たちが集まっていた。だがその中に、少し奇妙な、急成長中の暗号資産カルチャーも見受けられた。ジーンズにTシャツ、FTXのキャップといういつもの服装から、暗号資産関係者をすぐに見つけることができた。

店にいた人たちは皆、午後4時にNYSEが閉まるとすぐ、Autism Science Foundation(自閉症科学財団)への寄付を募る「Wall Street Rides FAR」のために開かれたハッピーアワーに集まっていた。

弱気相場はどこへ? カナダ最大のブロックチェーンカンファレンス【現地レポート】

8月8日〜10日、カナダのトロントで「ETHToronto」と「Blockchain Futurist Conference」が開催された。数千人の参加者がトロントに集結、弱気相場は吹き飛んでしまったかのようだった。

基調講演では、イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が人気NFT「Bored Ape」をからかうような発言を行った。

暗号資産ニュースレターがメールサービスから排除──ウェブ2の破壊を叫ぶだけでいいのか

暗号資産(仮想通貨)メディア「ディクリプト(Decrypt)」は、Eメールサービスのメールチンプ(Mailchimp)が、同社プラットフォームから2つの暗号資産関連ニュースレターを排除したと伝えた。

「ここ48時間で、暗号資産関連で最も評判の良いブランドのいくつかをプラットフォームから追い出してくれてありがとう」と暗号資産データ企業メッサーリ(Messari)のライアン・セルキス(Ryan Selkis)CEOは10日、ツイートした。

ETHカンファレンス活況から見えてくるアルゼンチンの暗号資産事情

8月11日、アルゼンチン政府が7月のインフレ率が20年ぶりの高水準となる7.4%に達したと発表する中、何千人もの人が首都ブエノスアイレスで開かれたイーサリアムカンファレンス「ETHLatam」に集まった。

好調な出足も不思議ではなかった。イーサリアム財団のアヤ・ミヤグチ氏によれば、ブエノスアイレスは世界でも有数のイーサリアムコミュニティを抱えているのだ。

Merge後のフォークに向け、マイナーを組織化──ETHWの強気相場は2年後?

イーサリアムマイナーのチャンドラー・グオ(Chandler Guo)氏は、来月「Merge」によってプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行した時点で、イーサリアムブロックチェーンを「ハードフォーク」させるべきという考えを改めて繰り返した。

グオ氏は8月12日、CoinDesk TVに出演し、マイナーを「事業停止」から救う方法として、同氏の取り組みに賛同するマイナーを組織化していくと語った。

イーサリアムの時価総額、1年でビットコインを超える可能性:FSInsight

イーサリアム(ETH)は今後1年でビットコイン(BTC)の時価総額を超える可能性があると、調査会社FSInsightは8月12日、レポートで述べた。イーサリアムブロックチェーンがプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行することで、トークンの発行量とマイナーからの売り圧力が減少することを理由にあげている。

フォビ売却へ、創業者がFTXやTronのサン氏と交渉──実現すれば業界最大規模:報道

暗号資産取引所Huobi Global(フォビ・グローバル)の創業者レオン・リー(Leon Li)が、同社株式の過半数の売却に向けて交渉中とブルームバーグが12日に報じた。リー氏は、同社の評価額を30億ドル(約4000億円)以上と考え、交渉に臨んでいるという。

機関投資家のオプション取引、弱気相場の中で増加

現状の弱気市場において暗号資産(仮想通貨)オプション取引は、数少ない明るい話題となっている。

多くの暗号資産取引所では、今年前半に低水準を記録したあと、取引高が増加している。オプション取引は、機関投資家やマイニング事業者(マイナー)が、暗号資産の日常的なボラティリティと、数カ月あるいはそれ以上続くかもしれない低迷を切り抜けようとするときに重要な位置を占めてきた。

柴犬コインとドージコイン、リスクオンの動きが戻るなか上昇

ミームトークンの柴犬コイン(SHIB)とドージコイン(DOGE)は15日、暗号資産市場にリスクオンの動きが戻るなか、過去24時間で15%以上上昇した。

柴犬コインは30%上昇、ドージコインは15%上昇したが、ヨーロッパの朝の時間帯に投資家が利益確定に動いたため、価格は反落。それでもドージコインはポルカドット(DOT)を抑えて、時価総額トップ10の暗号資産となった。

暗号資産ファンド、小規模な資金流出──流入は6週連続で途切れる

暗号資産(仮想通貨)ファンドは、CoinShares(コインシェアーズ)が8月15日に発表したレポートによると、8月12日までの1週間に1700万ドル(約22億7000万円)の資金流出となった。

人気NFTを使ったテレビ番組、フードトラックが可能──知的財産権が明らかに

人気NFT「CryptoPunk(クリプトパンクス)」と「Meebits(ミービッツ)」のオーナーは、所有するキャラクターを商業利用あるいは個人的なプロジェクトに利用できるようになった。

8月15日にメールで送られてきた声明によると、同NFTコレクションを購入したYuga Labs(ユガラボ)がコレクションの知的財産権を公表したことで可能になった。

ソラナの信頼性向上に取り組むJump Crypto──TradFiでの経験をブロックチェーンに

シカゴに拠点を置くTradFi(伝統的金融機関)大手Jump Trading Groupの暗号資産部門Jump Cryptoは、ソラナ(Solana)ブロックチェーンのバリデータクライアントを新たに開発し、頻繁な停止やスローダウンに悩まされてきたネットワークのスループットと信頼性を高めようとしている。

さらに8月16日に発表された声明によると「ソラナのコアソフトウェアの重要なアップグレードを提案する」という。

ドージコイン、上昇──今週スタートのドージチェーンが関心集める

ドージコイン(DOGE)は今週、Polygon Edge(ポリゴンエッジ)基盤のブロックチェーン「Dogechain(ドージチェーン)」に対する個人投資家の関心の高まりを受けて上昇している。

この上昇の一因は、ドージチェーンで使われるドージコインに対する需要にある。さらにドージチェーンは、独自のDCトークンをユーザーに配布するとしている。

ケベック州貯蓄投資公庫、セルシウス破綻で約200億円を損金処理

カナダのケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ:Caisse de Depot et Placement du Quebec)は8月17日、破綻した暗号資産レンディング大手セルシウス・ネットワーク(Celsius Network)の株式を損金処理すると述べた。

カナダ第2位の資産規模を持つ投資主体とされる同公庫は、2021年秋にセルシウスに1億5000万ドル(約202億円)を投資した。

ジェネシス、20%の人員削減に伴いCEO退任

ジェネシス・グローバル・トレーディング(Genesis Global Trading)は、Three Arrows Capital(スリー・アローズ・キャピタル)の破綻に関連した損失により、260人の従業員の20%を削減し、マイケル・モロ(Michel Moro)CEOが退任すると、ブルームバーグが伝えた。

STEPN、アトレティコ・マドリードと提携──NFTスニーカーを発表

ソラナ基盤のmove-to-earn(歩いて稼ぐ)ゲーム「STEPN」は8月18日、スペインのサッカークラブ「アトレティコ・マドリード」および暗号資産(仮想通貨)取引所WhaleFinと提携し、NFTスニーカーコレクションを発売すると発表した。

この新しいNFTスニーカーは、STEPNユーザーとサッカーファンの双方に実用性を提供する。

「長期的な逆風」を予想:マイニング機器大手カナン

ビットコイン(BTC)マイニング機器大手のカナン・クリエイティブ(Canaan Creative:嘉楠耘智信息科技)は、困難な第2四半期(4−6月期)の後、厳しさを増す市場環境のために今後数カ月は業績が悪化するだろうと8月18日に述べた。

国内最大のSTO、ケネディクスが69億円のデジタル不動産

ブロックチェーン技術を活用して、単一不動産のデジタル証券化を進める大手不動産運用会社のケネディクスが、国内では最大となる69億円規模のSTO(セキュリティ・トークン・オファリング)を行った。

ケネディクスが今回手がけたSTOでは、146億円の資産規模を持つ神奈川県厚木市の物流施設を裏付け資産として、総額69億1500万円の資金を調達した。8月10日~16日の期間、一口100万円で6915口を個人投資家に販売した。同社が8月19日に発表した。

イーサリアム、フォーク後のトークンに対する期待薄れる── ETHPOWは140ドルから50ドルに下落

今月初め、一部の暗号資産(仮想通貨)取引所は、ETHPOWの上場を急いだ。

CoinMarketCapによると、ETHPOWの価格は当初の高値140ドルから50ドルに下落。1日あたりの取引高も1300万ドルから400万ドルと約70%減少している。ETHPOWを上場した2つの取引所、PoloniexとBitMEXの取引データも価格の下落と関心の低下を示している。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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