STEPNの2Q利益は約170億円、セルシウスが破産申請【7/9~7/16のトップニュース】

暗号資産レンディングのセルシウスがチャプター11を申請。だが市場の驚きは少なかったようだ──今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。

バイナンス、手数料無料で取引高急増

暗号資産取引所バイナンス(Binance)は協定世界時7月8日14時(米東部時間8日10時)に、13の取引ペアの取引手数料を無料とした。これにより取引高は急増、ビットコイン/テザー(BTC/USDT)の取引高は1時間で32万ドル(約4400万円)にのぼった。2020年3月以降、1日の取引高でもこれほどの水準にはなっていない。

スリー・アローズの創業者、所在不明──清算手続きに協力せず

スリー・アローズ・キャピタルが英領バージン諸島に保有するファンドの清算手続きに携わる弁護士は、2人の創業者スー・チュー(Su Zhu)氏とカイル・デイビス(Kyle Davies)氏はこれまで清算手続きに協力的ではなく、今、どこにいるかわからないと述べた。

7月8日にニューヨークの裁判所に提出された書類に、債権者の代理人である弁護士は、ファンドの2人の創業者は「これまで(手続きに)有意義な形で協力していない」と記している。

テラからポリゴンへ、48以上のプロジェクトが移行開始

ステーブルコイン「テラUSD(UST)」の壊滅的な下落に端を発したテラ(Terra)ブロックチェーンの崩壊から約2カ月、テラ上で稼働していた48以上のプロジェクトがポリゴン(Polygon)への移行を開始した。

「テラ上のプロジェクトが移行を開始した」とポリゴン・スタジオ(Polygon Studios)のCEO、ライアン・ワイアット(Ryan Wyatt)氏は7月9日朝、ツイートした。

The Saudis、週末に10.5億円のヒットNFTに

先週末もまた、NFTコレクションにヒットが生まれた。最新の人気NFTコレクションは「The Saudis」だ。5555個のNFTコレクションは、CryptoPunksから派生したもので、7月9日の発売開始後、数時間で完売した。

The Saudisの販売高は週末に6700イーサリアム(約770万ドル、約10億5000万円)にのぼり、トップの座を占めた。

1億ドルを目指したスリー・アローズのNFTコレクション、今はわずか420万ドル

2021年夏のNFTブームの際、スリー・アローズ・キャピタルは、NFT投資ファンドとしてスターリー・ナイト・キャピタル(Starry Night Capital)を立ち上げ、1億ドル(約136億円)の資金調達を目指した。

ダップレーダー(DappRader)によると、スリー・ナイトの現在の保有資産は420万ドル。コインメトリクス(CoinMetrics)によると、スターリー・ナイトはNTF購入にこれまで2100万ドルを費やし、ときに1回あたりの購入額が数百万ドル規模に及んだという。

ビットコインはアマゾンのように回復する:ロックフェラー・インターナショナル会長

ビットコインは基本的には優れたアイデアだが、安すぎるお金と投機的な興味に台無しにされていると、ロックフェラー・インターナショナル(Rockefeller International)のマネージング・ディレクター兼会長のルチル・シャルマ(Ruchir Sharma)氏は述べた。

ビットコインはeコマース大手のアマゾン(Amazon)のように復活する可能性があるという。アマゾンは2000年代初頭のドットコムバブル崩壊で株価は約90%下落したが、その後の20年余りでその価値は300倍以上になった。

暗号資産業界は「信頼の幻想」を描き出した:ポール・クルーグマン氏

暗号資産市場は「技術的な専門用語と自由主義者的な言説」で投資家を誘惑し、「信頼の幻想」を手に入れて、機関投資家や個人投資家に自らを売り込んだ──ノーベル経済学賞を受賞した経済学者、ポール・クルーグマン(Paul Krugman)氏は7月11日、ニューヨーク・タイムズのコラムに記した。

業界は「マーケティングに驚くほど成功し、最先端かつ信頼できるというイメージを作り上げた」という。

ゲームストップのNFTマーケットプレイス、オープン

米ビデオゲーム販売大手ゲームストップ(GameStop)のNFTマーケットプレイスがオープンした。準備は昨年から進められ、7月末までの立ち上げを目指していた。

このプラットフォームでは「ゲーマー、クリエイター、コレクター、その他のコミュニティメンバーがNFTを売買、取引できる」と同社は7月11日、声明で述べた。

ビットコイン、1万9600ドル台まで下落──景気後退懸念が広がる

ビットコインは12日、金融市場全般が下落するなかで、主要なサポートレベルを割り、1万9600ドル台まで下落している。

ビットコインは週末は2万500ドルを維持していたが、12日のアジア取引時間の早くに1万9700ドル台まで下落、その後、一時的に2万ドルまで上昇したが、ヨーロッパ時間の朝には再び下落している。

長期投資家、ビットコイン保有を維持:米コインベース

ビットコインの長期投資家はこの数週間、投機家が市場から逃げ、ビットコイン価格を2万ドル割れまで押し下げたにもかかわらず、ビットコインを保有し続けているという。

「最近のビットコインの売りは、ほとんどが短期投機家によるもの」と暗号資産取引大手の米コインベース(Coinbase)の機関投資家リサーチ責任者、デビッド・デュオン(David Duong)氏は7月12日に発表したマンスリーレポートで述べた。

STEPN、第2四半期の利益は約170億円──市場低迷のなか、Q1の約36億円から大幅増

ソラナ基盤のmove-to-earn(歩いて稼ぐ)ゲーム「STEPN」の第2四半期(4−6月期)の利益は、ここ数カ月の暗号資産(仮想通貨)市場の低迷にもかかわらず、1億2250万ドル(約168億円)にのぼった。7月12日、チームがブログで発表した。第1四半期(1-3月期)は、2600万ドル(約36億円)だった。

大日本印刷とSUSHI TOP、NFTで提携──トークングラフ活用でXR事業開発を加速

リアルとバーチャルを融合させたXR(Extended Reality)事業の開発を進める大日本印刷(DNP)は7月12日、トークングラフマーケティングを強みとするSUSHI TOP MARKETINGと業務提携を締結すると発表した。

第一弾として、ファンによる応援活動をブロックチェーンに記録する「推し活NFT」のサービス開発をテーマに取り組みを始める。DNPが「推し活NFT」と呼ぶNFTは、他者に譲渡することができないSoulboundトークン(SBT)というもの。

6月の米消費者物価指数は9.1%上昇──ビットコインは一時1万9000ドルまで下落

7月13日に発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同期比9.1%上昇となり、5月の8.6%から加速して40年ぶりの高水準となった。エコノミストの事前予想も上回った。

ビットコインは、CPI発表後の数分で4.2%下落し、1万9200ドル付近となった。FRB(米連邦準備理事会)はインフレ抑制のために積極的な金融引き締めを続けることになるとの憶測が広がっているようだ。

セルシウス、破産申請──チャプター11を申請

暗号資産レディングのセルシウス・ネットワーク(Celsius Network)が7月13日、米連邦破産法11条を申請した。同日遅く、同社が発表した。

同社は、手元に1億6700万ドルの現金があり、「リストラプロセスにおける特定の業務を十分サポートできる」と述べた。また従業員に給与を支払い、福利厚生を継続できるよう、「通常業務」の継続を裁判所に申請している。

約556億円以上を焼却──バイナンスコイン、四半期ごとのオートバーン

190万以上のバイナンスコイン(BNB)、約4億500万ドル(約556億円)相当がデータを見ると7月13日、四半期ごとの焼却ブログラムの一環として焼却された。

BNBは流通量を1億BNBに減らすために、オートバーン(自動焼却)システムを採用している。このシステムは、四半期ごとに価格とBNBスマートチェーンでの発行数に応じてBNBを焼却する。

Polygon、ディズニーの「アクセラレーター・プログラム」に選出

イーサリアムのレイヤー2ソリューション、Polygon(ポリゴン)が、ディズニーが展開する2022年アクセラレーター・プログラムに参加する6社のうちの1社に選ばれた。

今週スタートするプログラムは、世界中のイノベーティブな企業の成長を促進するためのビジネス開発プログラム。特に、拡張現実(AR)、NFT、人工知能(AI)の領域で新技術を開発・発展させることが狙いだ。

暗号資産は底打ちか──メイヤー倍数、0.5割れからやや上昇

メイヤー倍数(Mayer Multiple)──資産の市場価格と200日移動平均(MA)の比率──は当記事執筆時点、0.53。つまり、暗号資産市場の時価総額8630億ドルは、200日MAの1兆6030億ドルのほぼ半分となっている。

メイヤー倍数は先月0.5を割り、暗号資産の時価総額は7628億ドルの低水準となっていた。過去の弱気相場は、メイヤー倍数が0.5を下回るとともに終了している。

オープンシー、約20%のスタッフをレイオフ

NFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)は約20%のスタッフをレイオフしている。デビン・フィンザー(Devin Finzer)CEOが14日、ツイートした。

「暗号資産の冬と広範なマクロ経済の不安定さが組み合わさるという前例のない状況に入った。景気後退が長引く可能性に備える必要がある」とフィンザーCEOはスタッフ宛ての文書に記した。

米サークル、USDコイン準備金の詳細を公表──業界に広がる信用不安に対処

ステーブルコインのUSDコイン(USDC)を手がけるサークル・インターナショナル・ファイナンシャル(Circle Internet Financial)は7月14日、USDコインの準備金557億ドルの詳細な内訳(ただし、未監査)を公表。準備金は421億ドルが米国短期国債、136億ドルが現金だった。

合計557億ドルの準備金は、USDコインの流通量554億ドルをわずかに上回っている。USDコインはステーブルコインとしては2番目の規模を誇る。

ビットコインの生産コスト、約1万3000ドルに低下:JPモルガン

ビットコインの生産コストは、米銀最大手のJPモルガン・チェースによると、弱気相場とマイニング効率の向上によって6月はじめの2万ドル付近から約1万3000ドルまで下落している。

ビットコインの生産コストの低下は「ケンブリッジ・ビットコイン電力消費量インデックス(Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index:CBECI)に見られる電力使用量の減少」に起因しているという。

米コインベース、シェアが3%以下に:米みずほ證券

コインベース・グローバル(Coinbase Global)はライバルにシェアを奪われており、弱気相場の中で損失が拡大するリスクがあると、米みずほ證券のダン・ドレフ(Dan Dolev)氏は顧客向け文書で述べた。

ドレフ氏はコインベースの7月の取引高を約12億ドルと推定、2021年12月の約70億ドルから大きく減少している。またグローバルな取引高のシェアは7月にわずか2.9%まで下落したという。2022年第1四半期は平均5.3%、2021年11月のピーク時は8〜9%だった。

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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