エンタープライズブロックチェーンに打撃、最も影響力のある人物 2022【日曜日に読みたい厳選10本】

2015年から2016年にかけて、銀行や大企業はブロックチェーン技術に可能性を見出していた──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。

FTX破綻の陰でエンタープライズブロックチェーンに打撃──IBM、豪証券取引所のプロジェクトが失敗

FTX破綻の影響で、暗号資産(仮想通貨)業界が混乱していることはご存知のとおり。一方、ブロックチェーン技術をプライベートに、企業環境の中で使おうとしたプロジェクトの失敗、すなわち一時、大きな注目を集めていた「エンタープライズブロックチェーン」の失敗はほとんど注目されていない。

IBMと海運大手マースク(Maesk)は11月29日、利用が拡大しないことを理由に、共同運営していたブロックチェーンプラットフォーム「トレードレンズ(TradeLens)」を終了すると発表した。…続きを読む

そして1人になった──バイナンスCEO、暗号資産の次なる救世主か?【最も影響力のある人物 2022】

ジャオ氏をイメージしたNFT画像(Aleqth/CoinDesk)

暗号資産のここ半年は、破綻、レイオフ、巨額損失に彩られた。しかしそのような厳しい状況のなか、2人のきわめてパワフルな存在が異彩を放っていた。

1人はFTXの元CEO、サム・バンクマン-フリード氏。もう1人は、その競合バイナンス(Binance)のCEO、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏。FTXが破綻した今、残るはジャオ氏だけになった。…続きを読む

Bored Ape帝国、成功の秘密【最も影響力のある人物 2022】

爆発的成功を収めたNFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」のローンチから18カ月間、ユガラボ(Yuga Labs)はWeb3業界に、NFTプロジェクトを核としたコミュニティの作り方、市場のボラティリティに負けずにその勢いを維持する方法を提示してきた。

そして今、ユガラボがはるかに大きな野望を抱いていることは明らかだ。…続きを読む

暗号資産で最も影響力のある人物 2022

2022年は暗号資産(仮想通貨)の歴史上、類を見ない年となっている。

2014年からCoinDeskは毎年12月、暗号資産やブロックチェーン、Web3に最も大きな影響を与えたテーマ、ストーリー、人物を探し出すために1年を振り返ってきた。良いことはもちろん、悪いことを認識する機会となっている。…続きを読む

FTX破綻後も依然残る、暗号資産投資のチャンス【米国版】

2022年が終わりを迎えようとする今、暗号資産投資家にも感謝するべきことはたくさんある。だが、目の前に明らかに広がる惨状を無視するのは難しい。

それでも経験豊富な投資家は、最も厳しい時期は多くの場合、最高の投資チャンスとなることを知っている。FTX破綻の影響に怯まない投資家は、暗号資産ファンド、オプションや先物、暗号資産関連株、そしてもちろん暗号資産自体の大幅な下落をチャンスにできる可能性がある。。…続きを読む

ゲーム業界はWeb3を必要としているのか、ゲーマーはどうか?

「クリプトキティーズ(CryptoKitties)」などの初期の成功例をもとにWeb3ゲームは、NFTの希少性、暗号資産(仮想通貨)のインセンティブ性、そしてメタバースの実用性を最終的に融合させる究極の目標となった。

だが、暗号資産の歴史の中で最も顕著な強気相場から1年半が過ぎた今、Web3ゲームは多くの人が予想した姿にはなっていない。…続きを読む

メタマスクのIPアドレス共有騒動にみる中央集権化の問題

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのメタマスク(MetaMask)は11月下旬、サービス利用規約の変更で批判を受けた。メタマスクを手がけるコンセンシス(ConsenSys)が構築したブロックチェーンインフラ「Infura」にユーザーのIPアドレスなどの情報を共有することが明らかになったためだ。…続きを読む

ビットコインドミナンスの奇妙な動きが伝えること──変遷を詳細に振り返る

BTCドミナンス(橙)とBTC価格(青)の推移(出典:TradingView)

落胆と失望(衝撃と恥と言うべきか?)の嵐が吹き荒れる今、ビットコインエコシステム参加者の多くは、ビットコイン(BTC)の暴落だけを心配していればよかった、単純な時代を懐かしんでいるに違いない。

ビットコインの下落は2011年、93%に達し、時価総額は1億7200万ドル減少した。2014年から2015年にかけての「暗号資産の冬」では、ビットコインの時価総額は80%以上減少し、113億ドルが吹き飛んだ。ああ、懐かしいあの頃。…続きを読む

ビットコインは230万円で揉み合う展開、高値を切り下げるチャートを維持【bitbankチャート分析】

ビットコイン(BTC)の週足は、高値を切り下げる弱気のチャートを形成している。依然として昨年から続く下落のトレンドラインを維持したまま推移。なかなか高値を切り上げる展開になることできず、現在は230万円近辺で取引されている。今年の下落率は51%。

週足は足元で底堅い値動きとなり、小幅ではあるものの3週連続の陽線を記録。今週も上昇して取引されており、4週連続の陽線が期待される。…続きを読む

大企業が暗号資産を救う?

11月14日、FTX破綻の影響が急速に広がり、暗号資産が存続の危機に瀕するなか、ナイキ(Nike)は新しく大胆なWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」を立ち上げた。

ユーザーが、ナイキのデジタルウェアラブルを売買し、NFT技術を使った独自コレクティブルを作成できるようになるこのプロジェクトは、暗号資産の広範な世界では何も起こっていないかのように、力強く進展する有名ブランドによる多くの、似たようなプロジェクトの1つだ。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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