新韓銀行、カカオ子会社のグラウンドXと提携し、ブロックチェーンでセキュリティー強化を目指す

韓国の新韓銀行は、ブロックチェーン技術を使った新しいセキュリティーシステムを構築するために、2つのフィンテック企業と提携する。

韓国英字紙コリア・タイムズ(The Korea Times)が2019年8月14日(現地時間)に報じた記事によると、同行は、メッセージングアプリ大手カカオ(Kakao)のブロックチェーン子会社、グラウンドX(GroundX)とブロックチェーン開発企業ヘックスラント(Hexlant)と契約を締結したという。

報道によると、この契約により、3社は新韓銀行のシステム内で使用する秘密鍵管理システムの共同開発を行う。グラウンドXは基礎となるブロックチェーンベースのプラットフォームを提供し、ヘックスラントは「クラッキング防止プログラム」などのインフラを構築する。、早ければ10月にもシステムの試験運用が開始される可能性がある。

同行の担当者は「ブロックチェーン技術はその利点から金融セクターから注目を集めている。しかし、金融企業はこの技術を自社システムに適用するのに苦労している」と述べた。「新韓銀行は、グラウンドX、およびヘックスラントとの提携により、便利で使いやすいインターフェースを提供するつもりだ」とも。

グラウンドは、今年6月、カカオのサービス間で使用できる独自のブロックチェーン「クレイトン(Klaytn)」をローンチした。このネットワークは、イーサリアム(Ethereum)よりも150倍早いとされており、「クレイ(klay)」と呼ばれる独自の仮想通貨を持っている。クレイトンはイブリッドプライベートブロックチェーンで、許可されたノードがブロックを作成し、一般参加ノードがダブルチェックする。

新韓銀行は、今年5月、信用融資に必要な資格や照明書類などを確認するブロックチェーン・プラットフォームをローンチし、コストとスピードの改善を試みている。

翻訳:新井朝子
編集:町田優太
写真:Shinhan Bank image via Shutterstock
原文:Shinhan Bank Teams With Kakao’s GroundX for Blockchain Security Boost