Ordinal NFTはSTXを10億ドル規模のトークンに成長させる:レポート

今週初めにスタックス(STX)に50%の上昇を引き起こした「Ordinal NFT」は、STXを10億ドル(約1350億円)規模のトークンに押し上げる可能性を秘めていると、Matrixportは2月22日のレポートで述べている。

Ordinals ProtocolはNFTをビットコインのブロックチェーンに保存できるようにする新しいプロトコルで、STXはビットコインブロックチェーンのセキュリティを活用して取引を決済するレイヤー2ブロックチェーンであるスタックスネットワークのネイティブトークンだ。

Ordinal NFTはブロックチェーン上に直接鋳造されるため、スマートコントラクト開発者が変更できる従来のNFTとは異なり、「分散台帳上での永続性と不変性からデジタルアーティファクトとみなされる」とMatrixportのリサーチ&戦略責任者マーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏は書いている。

Matrixportは、ビットコインNFTのアイデアは新しい概念ではなく、カウンターパーティー(Counterparty)やスタックス(Stacks)などのプロトコルで開発されてきたと指摘している。しかし、Ordinal NFTに関する最近の騒ぎは、今週初めのSTXの50%の上昇につながった。

NFTとビットコインネットワークの融合は、より高いセキュリティ、透明性、トレーサビリティをもたらす。それにより、多くのユースケースを開放し、これらのトークンをめぐる関心を再燃させたという。先週、ビットコインのブロックチェーン上で新たに鋳造されたOrdinal NFTの数は10万を超えたとレポートは付け加えている。

「スタックスはビットコインブロックチェーンのセキュリティを取引の決済に活用できるため、ビットコインの分散型金融(DeFi)アプリケーションを開発する上で、このネットワークは有利な立場にある」と、レポートには書かれている。DeFiは、ブロックチェーン上で実施されるさまざまな金融アプリケーションを指す用語だ。

スタックスネットワークの大きな可能性が認識され始めたことで、STXのさらなる上昇につながるかもしれないとレポートは述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Ordinals Protocol
|原文:Ordinals NFTs Can Make Stacks’ STX a Multi-Billion Dollar Token: Matrixport