Hut 8のマイニング施設、電気的な問題で想定ハッシュレートの15%で稼働中

カナダのHut 8 マイニング社は、アルバータ州ドラムヘラーのマイニング施設が、電気的な問題のために設定されたハッシュレートの15%で稼働しており、10~12週間で復旧する見込みであると5月9日に発表した

米ビットコイン社と業界で最も重要な合併の1つを進めているこの暗号資産マイニング企業は、3月に初めてこの問題を明らかにした。

マイニングマシンへの「高いエネルギー入力レベル」が「機器の故障」を引き起こしており、エネルギー価格の高騰が「さらなる逆風」を生み出していると同社は述べている。Hut 8は電源の電圧を下げるファームウェアを導入し、機械の修理とスタッフの増員を図っている。

米CoinDeskはHut 8に対してドラムヘラーのマイニング施設に関する追加情報を求めたが回答はなかった。

ドラムヘラーのマイニング施設は、Hut 8のコンピューティングパワーのうち0.9エクサハッシュ/秒(EH/s)を占めると思われる。アルバータ州にある2つのサイトの合計インストールハッシュレートは、4月末時点で2.6EH/sだった。同州のメディシンハットの施設は、3月に1.72EH/sという「史上最高の稼働率を記録した」と同社は発表している。

また、Hut 8は昨年11月中旬、電力供給会社との紛争で、オンタリオ州ノースベイにある3つ目の拠点の稼働を停止し、7000人の従業員をメディシンハットに移動させなければならなかった。Hut 8は現在まで、施設の稼働を再開する方法を見出していない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Hut 8のマイニング施設(Hut 8)
|原文:Hut 8’s Alberta Bitcoin Mine Running at 15% Installed Hashrate Due to Electrical Issues