バイナンス、ステーブルコイン施策を強化──FDUSDでのBTCとETCの取引を無料に

バイナンス(Binance:世界最大級の暗号資産取引所)は、協定世界時(UTC)4日から手数料ゼロで、ステーブルコインのファーストデジタルUSD(FDUSD)と、ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の取引を開始すると発表した。

具体的には、BTC/FDUSDについてはすべての取引手数料が無料となり、ETH/FDUSDについては、キャンペーンの一環として通知があるまで取引手数料が0%となる。

ニューヨーク州の規制当局は2月、ステーブルコインのバイナンスコイン(BUSD)の発行を手がけていたパクソス(Paxos)にBUSDの発行停止を命じた。

この措置を受けてバイナンスは、他の選択肢を模索。例えば、TrueUSD(TUSD)の取引手数料を無料にして取引を促進した。TUSDの取引高は急増し、時価総額は30億ドル(約4200億円)近くに達した。

バイナンスは7月26日にFDUSDを上場、FDUSDは香港に拠点を置くファーストデジタル(First Digital)が、香港のデジタル資産規則に基づいて発行している。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Binance Boosts First Digital’s Stablecoin With Zero Fees to Buy and Sell Bitcoin, Ether