ビットコイン、週末を通じて2万6000ドル付近で堅調に推移

ここ数カ月で最大規模の清算イベントの後で市場が安定したように見える中、主要な暗号資産(仮想通貨)は週末を通じて横ばいで推移し、アルトコインも落ち着いた価格の動きを示した。

アジアの午後の時点で、ビットコイン(BTC)の価格は2万6000ドル付近で安定しており、イーサリアム(ETH)は日曜日の1670ドルからほとんど変わっていない。エックス・アール・ピー(XRP)は約2%下落し、ライトコイン(LTC)は2%上昇した。 主要暗号資産の中で市場の横ばい傾向に逆らったのはこの2つだけだった。

ミームコインの柴犬コイン(SHIB)は2%下落し、イーサリアムレイヤー2ネットワーク「シバリウム(Shibarium)」の立ち上げが失敗したことを受けて、過去1週間で損失が21%以上に増加した。 先週水曜日、ネットワークが稼動した数時間後に取引が停滞し、ブリッジ(2つのブロックチェーン間でトークンを転送するために使用されるツール)にある170万ドル(約2億4800万円)以上のトークンがコードのバグにより動かなくなったと言われている。

アルトコインの中で値上がりした銘柄としては、オプティミズム(OP)やロールビット(RLB)などがあり、それぞれユーザー活動の増加によって後押しされている。 RLB は過去24時間で18%上昇し、プロトコルの使用が減速する兆しがないことから数週間にわたって上昇傾向が続いている。

AltTab Capitalの投資家リレーション責任者、マイケル・シルバーバーグ(Michael Silberberg)氏によると、ビットコイン投資家は価格がファンダメンタルズに比べて割安であると考えているため、この資産に積み増しを続けているという。

シルバーバーグ氏は米CoinDeskへの電子メールで「最近、ビットコイン先物取引の増加が見られる。ショートサイドの建玉が増えている一方、市場が流動性の薄い中で横ばいに動いたため、両方向の建玉も積み上がっている」と述べた。 「これは、多くのトレーダーがビットコインの価格変動に賭けていたことを意味する」。

シルバーバーグ氏は「今回の下落にもかかわらず、我々のような長期投資家は、割引価格でより多くのビットコインを蓄積する機会とみなしたため、過去1週間で依然として純流入が見られた」と述べている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Held Steady Above $26K Over Weekend; XRP, LTC Buck Market Trend