Vodafone、Chainlink、住友商事などがブロックチェーンを使った貿易プロセス効率化の概念実証

通信大手ボーダフォン(Vodafone)は「32兆ドル規模のグローバルな貿易エコシステムにおける長年の課題」に取り組むため、Web3サービスプラットフォームのChainlink Labs(チェーンリンクラボ)、住友商事、InnoWaveとともに、貿易文書のやり取りに関する概念実証(PoC)を実施。ボーダフォン・デジタル・アセット・ブローカー(Vodafone DAB)は10月24日、ブロックチェーンを貿易に利用できることが実証されたとリリースで述べた。

概念実証では、各デバイスが自律的に動作し、貿易プロセスをサポートするための情報が自動的に翻訳された。参加した企業は、Chainlink(チェーンリンク)のクロスチェーン相互運用プロトコル(CCIP)を使用。CCIPは、データとトークンがパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンで共有される際のセキュリティと相互運用性を提供した。

「Vodafone DABとChainlinkは、各社のプラットフォームを組み合わせることで、伝統的な市場と先進的な分散型プラットフォームをつなぎ、現状の非互換性の海を切り開くことができることを示した」とVodafone DABのCEO、ジョージ・ベント(Jorge Bento)氏は語った。

例えば、火災が検知された貨物船は「自律的にDABのプラットフォームとCCIPを介してスマートコントラクトにデータを送り、海上貨物保険プロセスを開始できるようになるだろう」とリリースは記している。

Vodafone DABはまた、開発者が外部データを取得することをサポートするために、ノードオペレーターとしてChainlinkネットワークに参加したと述べた。

CoinGeckoのデータによると、暗号資産チェーンリンク(LINK)はこのニュースの後の24時間で7.5%上昇した。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN
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|原文:Vodafone, Chainlink Show Blockchain Can Support Global Trade Processes