Facebook「リブラ」のローンチ日に賭ける先物商品が登場

仮想通貨先物取引所のコインフレックス(CoinFLEX)は、フェイスブック(Facebook)が主導する仮想通貨プロジェクト「リブラ(Libra)」のローンチに連動したデリバティブを発行している。

この商品は「イニシャル・フューチャーズ・オファリング(IFO)」と名付けられている。コインフレックスはまた、ブロックチェーン相互運用プロジェクト「ポルカドット(Polkadot)」、クラウドコンピューティングネットワーク「ディフィニティ(Dfinity)」を対象に、メインネットの運用開始前に同様のデリバティブ商品をローンチしている。ブルームバーグ(Bloomberg)が2019年10月7日(現地時間)に伝えた。

現物決済のリブラIFOでは、投資家はリブラが決済日に設定された2020年12月30日前にローンチするか否かを賭けることができる。リブラIFOは10月24日に開始され、支払いはリブラトークンで行われる。

リブラのローンチ日は元々、2020年前半に予定されていたが、現在ではかなり遅れるとまではいかなくとも、2020年末頃になる可能性が高い。遅れの理由は、規制当局の反発と、ペイパルなどパートナー企業の離脱にある。一部の国の政治家たちからは、プロジェクトの中止求める声すらあがった。

「フェイスブックは1日目から、グローバルな銀行システムに匹敵する能力がある。だが、それがゆえに、1日目がいつになるかは確定からは程遠い」とコインフレックスのCEOマーク・ラム(Mark Lamb)氏はブルームバーグに語った。

「政治的な反発は厳しいもの。フェイスブックがローンチにこぎつけられるかどうか誰にも分からない」

価格は0.30ドル(約32円)、これはリブラが決済日までにローンチする可能性を30%と設定していることに相当するとラム氏は説明した。

リブラが決済日までにローンチした場合、保有者はリブラプロジェクトへの信頼に対して、素敵なボーナスを受け取ることになる。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Libra image via Shutterstock
原文:Now Traders Can Make Bets on When Facebook’s Libra Will Launch