ビットコインの資金調達率は揺れ動き、底値が見えない
  • ビットコイン(BTC)は資金調達率がわずかにマイナスに転じる中、8万ドル付近で低迷している。
  • 資金調達率がマイナスになることは通常、ビットコインの底打ちパターンの可能性を示唆する。

ビットコインの無期限先物資金調達率は、市場の不確実性を反映して、プラスとマイナスの間で揺れ動いている。ビットコインが下落し、8万ドル前後で推移する中、トレーダーは方向性を模索しており、特にビットコインが200日移動平均線を割り込んだ後はその傾向が顕著だ。

取引所が無期限先物契約のために設定する資金調達率は、ロングポジションとショートポジション間の定期的な支払い額を決定する。プラスの資金調達率はロングがショートに手数料を支払うことを意味し、マイナスの資金調達率ははショートがロングに支払うことを意味する。

ここ2週間、資金調達率はプラスとマイナスの間を行き来しており、優柔不断な状態を示唆している。強気相場では、資金調達率は通常、プラスを維持する。グラスノード(Glassnode)のデータによると、ここ最近の1日の資金調達率はマイナス0.006%を記録し、これは年率換算でマイナス2%に相当する。

歴史的に、ビットコインの底値はマイナスの資金調達率の継続と一致しており、これは通常、弱気なセンチメントとも一致する。

例としては、新型コロナウイルスのパンデミック、FTXの破綻、2021年の中国によるマイニング禁止の時などがある。しかし、過去2週間、ビットコインが上昇するたびに、トレーダーはポジションをシフトさせ、価格が反転した時にロングを清算する結果となり、資金調達率がマイナスとなる期間が持続することを防いでいる。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットコインの先物資金調達率(Glassnode)
|原文:No Bottom in Sight as Bitcoin Funding Rate Swings