XRPは5年以内に国際送金の14%を占めるようになる:リップルCEOが予測

- リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは、XRPが今後5年以内に国際送金の取引量の14%を占める可能性があると述べた。
- ガーリングハウス氏は、XRPが単なるメッセージングシステムではなく、流動性ソリューションとしての役割を担い、世界的な銀行間メッセージングシステムであるSWIFTに対抗していくと強調している。
- リップルのブロックチェーン技術は、即時の通貨両替を可能にし、銀行が外貨を保有する必要性を軽減し、取引を迅速化する。
リップル(Ripple)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは、エックス・アール・ピー(XRP)がクロスボーダー決済の未来において重要な役割を果たすとの見通しを示し、5年以内に現在SWIFT(グローバルな銀行間メッセージングネットワーク)が扱っている取引量の14%をXRPが占める可能性があると述べた。
6月11日にシンガポールで開催されたイベント「XRP APEX 2025」で講演したガーリングハウス氏は、XRPの国際送金における利便性を根拠にこの予測を提示した。
「現在のSWIFTには2つの要素がある。メッセージングと流動性だ」とガーリングハウス氏は述べた。「流動性は銀行が保有している。私はメッセージングよりも流動性に注目している。流動性をすべてコントロールできれば、XRPにとって有利になる… だから、5年で14%と予測する」
SWIFTは国際送金における銀行間メッセージングを支配しており、銀行に資金の送金先を指示するが、実際に資金を移動するわけではない。例えば、アメリカからヨーロッパの銀行へ資金を送金する場合、SWIFTを通じてメッセージが送信され、送金手続きが調整される。現金は複数の仲介業者を経由するため、到着に時間がかかり、コストも高くなる。
リップルは流動性レイヤーで競争力を高めることを目指しており、取引のメッセージングだけでなく、資本をシームレスに移動する能力が市場シェアの拡大につながると主張している。リップルのシステムは、単にメッセージを送るだけでなく、ブロックチェーン技術を用いてメッセージと資金の両方を移動させるからだ。
XRPはブリッジ通貨として機能し、通貨を瞬時に両替し、銀行が外国口座に資金を保有する必要性を減らすことができる。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:リップルのブラッド・ガーリングハウスCEO。(CoinDesk)
|原文:XRP Could Capture 14% of SWIFT’s Global Volume, Ripple CEO Says