コインベース、ラップされたADAとLTCをBaseに導入──保有者にDeFiの機会を提供
  • コインベースは、イーサリアムレイヤー2ネットワークのベース上でcbADAとcbLTCをローンチした。これにより、カルダノとライトコインの保有者はDeFiエコシステムにアクセスできるようになる。
  • これらのラップドトークンは、コインベースが管理するADAとLTCによって1対1で裏付けられており、定期的に準備金の証明が行われている。
  • Base上ではすでに1万1300枚以上のcbLTCと290万枚のcbADAが流通しており、その総額は30億ドルを超えている。

コインベース(Coinbase)は、cbADAとcbLTCを通じて、カルダノ(ADA)とライトコイン(LTC)をイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークのベース(Base)に導入した。

これらの資産は、コインベースが管理するADAとLTCによって完全に裏付けられており、1対1の比率でオンデマンドで鋳造・焼却され、定期的に準備金証明(Proof of Reserve)が発行される。データによると、ベースではすでに1万1300枚以上のラップされたLTCと290万枚のラップされたADAが鋳造され、活発に流通している。

コインベースはこれまでBase上でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)、ドージコイン(DOGE)などのラップバージョンを発行しており、レイヤー2における最も包括的なクロスチェーンエコシステムの一つを構築している。

ラップされたトークンは相互運用性の問題を解決する。ADAとLTCは他のブロックチェーンにネイティブであるため、イーサリアムやそれに依存するベースなどのレイヤー2では直接使用できない。

しかし、ラップされたトークンを使用することで、保有者は、元のトークンを売却することなく、イールドファーミング、流動性プール、取引、レンディングといったオンチェーン活動に参加できるようになる。

ベースの預かり資産(TVL:Total Value Locked)は6月26日時点で30億ドル(約4350億円、1ドル=145円換算)を超えており、エコシステム内のプロジェクトは、これらの新しい資産で価値を獲得するため(その過程で手数料が得られる)、流動性マイニングのインセンティブを提供する可能性がある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Coinbase Brings Wrapped Cardano, Litecoin to Base With cbADA, cbLTC