ビットコインの半減期、GMOがステーブルコイン、bitFlyerはテレビCM──5月9日(土)-15日(金)【1週間のニュース】

5月11日(月)──世界最大級のブロックチェーン・デジタル資産イベント「コンセンサス」がオンライン開催

米CoinDeskが主催する世界最大級のブロックチェーン・デジタル資産イベント「Consensus: Distributed(コンセンサス・ディストリビューテッド)」が5月11日、始まった。コロナウイルス拡大の影響で、バーチャルカンファレンスとしてオンラインで開催。15日の閉幕までの間に、ローレンス・サマーズ元財務長官、イブ・メルシュECB専務理事、ヴィタリック・ブテリン氏ら著名人が登壇したりコメントを寄せたりした。

5月12日(火)──ビットコインが3度目となる「半減期」迎える

ビットコインが5月12日午前4時23分(日本時間。協定世界時(UTC)では5月11日19時23分)に63万ブロックに達し、プログラムされていた半減期を迎えた。1ブロックあたりの報酬が半減し、6.25ビットコインとなった新しいマイニングサイクルの最初のブロックは、中国拠点のアントプール(Antpool)がマイニングしたという。

GMO決算発表、日本円ステーブルコインのGYENは6月にも開始へ

GMOインターネットが5月12日、第1四半期決算説明会を開き、今後の見通しとして、日本円ペッグのステーブルコイン「GMO Japanese YEN(GYEN)」の認可が5月におりる予定であることを発表した。※当局から認可を取得次第、6月にもローンチを目指すという。

JPモルガン・チェースがコインベースなどと契約か

JPモルガン・チェースが、2つの人気取引所、コインベースとジェミニと契約を交わしたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。ジェイミー・ダイモンCEOはもともと暗号資産に否定的な態度を示していた。一方で、JPモルガンはまた、「JPMコイン(JPM Coin)」と呼ばれる独自の米ドル連動トークンを使ったブロックチェーン決済サービスも構築している。

ステーブルコインの価値が100億ドル突破、大半はテザー

ステーブルコインの資産価値がわずか2ヵ月で70%以上増加し、5月12日には100億ドル(約1兆700億円)を超えたことが、コイン・メトリックス(Coin Metrics)のデータで判明した。ステーブルコインの成長のほとんどはテザー(USDT)によるもので、供給量全体のほぼ90%を占めるという。

5月13日(水)──bitFlyerがTV CM開始

大手暗号資産取引所のbitFlyerが約2年ぶりのTV CMをスタート。セキュリティや決済などビットコイン、取引所についてアニメで説明。ナレーションはタレントの片桐仁さん。15秒3パターン、5月26日まで愛知県、岐阜県、三重県(岐阜県、三重県は一部のエリア)で放映されている。

5月14日(木)──Layer XとGMOあおぞらネット銀がサービス検討、SBIが欧州でVC設立

ブロックチェーン技術に関連する事業を展開するLayerXとGMOあおぞらネット銀行が5月14日、次世代金融サービスの検討に向け、基本合意書を締結したことを明らかにした。企業、行政のデジタルシフトを支援、推進する体制を整え、業務プロセスのデジタル化を加速するための提案を行なうという。Layer Xはこの前日、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」を提供する弁護士ドットコムとの業務提携を発表したばかり。

SBIホールディングスが欧州スタートアップに投資する共同VC設立

同じく5月14日には、SBIホールディングスが、ドイツのレッドストーン・デジタル(Redstone Digital GmbH)と共同ベンチャーファンドを立ち上げたことを発表した。「インダストリー4.0(Industry 4.0)」関連の革新的なテクノロジーを持つ、主に欧州地域の有望なスタートアップに投資する。具体的には、産業ロボティクス、産業サイバーセキュリティ、フィンテック、分散化台帳技術などにフォーカスする。

文:濱田 優
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