中国マイニング大手のカナン、IPO申請失敗後に数億ドル調達

仮想通貨マイニング装置メーカー2位の中国スタートアップ、カナン・クリエイティブ(Canaan Creative=嘉楠耘智信息科技)が、最新の資金調達ラウンドで数億ドルを調達したことが明らかになった。

中国金融メディア証券時報が2019年3月11日に報じた。カナンはCoinDeskの取材に対しコメントを控えたが、同社に近い2人が、詳細は明かさなかったものの資金調達の事実を認めた。今回の調達で、同社の評価額は数十億ドルに達したという。

カナン は2018年、香港証券取引所での新規株式公開(IPO)を申請したが、認められないまま失効。今年1月には、ニューヨーク市場でのIPOを検討していると報じられた。

今回の調達ラウンドは、仮想通貨マーケット全体が失速する中で行われた。特にマイニング装置メーカーは2018年後半、大打撃を受けた。

カナンのライバルであるビットメイン(Bitmain)とイーバング(Ebang)は2018年に、いずれもIPOを申請した。

しかし、イーバングは同年12月末、 2018年第3四半期の 「売り上げと利益の深刻な減少」を公表。ビットメインもIPOに向けて香港証券取引所に提出した目論見書の中で、2018年第3四半期の5億ドル(約550億円)の損失を報告した

ビットメインはIPO申請半年後の3月26日までに上場聴取が行わなければ、申請が失効する。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真: Avalon miner image via CoinDesk archive
原文:Avalon Miner Maker Canaan Raises ‘Hundreds of Millions’ in New Funding