ビットコインのマイニング難易度が9%下落、1月以来の水準に

ビットコインのマイニング難易度が9%下落、1月以来の水準に

ビットコインのマイニングにおける難易度が、協定世界時6月4日12時30分、9.29%下落して「13,732,352,106,018」となり、1月以来の低水準となった。

ビットコインネットワークは、ブロックの平均的な生成間隔を保つため、定期的にマイニングの難易度を調整する。CoinDesk Researchによると、同水準は過去8番目に大きいの下落幅で、2回以上連続して下落したのも8度目となった。5月20日に行われた調整は、ビットコインのマイニング報酬が半減して以来(半減期)、初めての調整で、約6%下がった。

半減期は、古くて効率の悪いマイニング装置を使い、もはや利益を生み出せないマイナーを追い詰める結果となったが、安価な電力や最新装置を利用するマイナーにとっては、今回の調整は有利に働いている。

ハッシュレートはすでに上昇傾向

難易度の調整に先立ち、ビットコインのハッシュレート(いわゆる演算能力)は上昇している。安価な電力料金が入手できる中国の雨季を期待して、マイナーが最新のマイニング装置を稼働させているためだ。

中国の大手マイニング装置メーカー、ビットメイン(Bitmain)とマイクロBT(MicroBT)は、5月からAntMiner S19やWhatsMiner M30Sといった最新のマイニング装置を出荷。公式サイトや大手販売代理店によると、こうした機器の7〜9月の予約注文はほぼ完売しているという。

加えて、中国では雨季の到来で、南西部の水力発電の電力料金が1キロワット時(kWh)あたり0.03ドルまで下落している。この価格なら、AntMiner S9のような古いマイニング装置でも、現在のビットコインの価格と難易度で利益を生み出すことができる。

マイニング難易度の調整とは

ビットコインネットワークは、ブロックの平均的な生成間隔を10分に保つために、2016ブロック、およそ2週間ごとにマイニング難易度を調整している。

マイニングを行うマイナーが増え、その結果、ハッシュレートが上昇して、生成間隔が10分未満になった場合、ビットコインネットワークは自動的に難易度を上げる。

逆に、マイナーが減り、ハッシュレートが低下し、ブロックの生成間隔が長くなった場合は難易度を下げる。

出典:Blockchain.com

データによると、ビットコインのハッシュレートの7日間平均は、前回5月20日の調整から1週間後の5月27日頃には90エクサハッシュ/秒(EH/s)付近まで低下。5月20日以前のサイクルの平均ハッシュレート(108EH/s)を15%以上、下回っていた。

だが、この1週間でハッシュレートは、100EH/sの水準を超えるまでに上昇している。実際、5月20日〜27日までのブロックの平均生成時間は12分を超えていたが、27日以降はハッシュレートの上昇により、11分以内に短縮している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸、佐藤茂
写真:Shutterstock
原文:Bitcoin Mining Difficulty Drops 9% to January Levels

おすすめ記事: