欧州投資銀行、初のデジタル債──イーサリアムを利用、GSは共同幹事

EU(欧州連合)の政策金融機関である欧州投資銀行(EIB)が、イーサリアムブロックチェーンを利用して初のデジタル債を発行した。2年債で、発行額は1億ユーロ(約130億円)。

米投資銀行のゴールドマン・サックスとフランスのソシエテ・ジェネラル、スペインのサンタンデール銀行が共同幹事で、28日に発行した。EIBは発表文で、投資家は法定通貨を利用して、ブロックチェーン上でセキュリティトークン(デジタル債)を購入できると説明。

欧州とアジアでは、ブロックチェーンを利用してデジタル債を発行する政府系金融機関が増えている。タイの中央銀行は昨年9月に、債券を発行できるブロックチェーン基盤の運用を開始したと報じられている。

また、中国の国有商業銀行の一つである中国建設銀行(CCB)は11月、30億ドル相当の債券をデジタル証券(セキュリティトークン)扱う取引所の「Fusang」を通じて販売した。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:ブリュッセルの欧州委員会本部(Shutterstock)
|原文:European Investment Bank Issues $121M Digital Notes Using Ethereum