GoogleのAIに勝った韓国囲碁のセドル氏、勝利の一手をNFTで競売

GoogleのAIに勝った韓国囲碁のセドル氏、勝利の一手をNFTで競売

Google傘下のAI(人工知能)企業、DeepMindが開発したコンピュータ囲碁プログラムと2016年に対局し、勝利した韓国のイ・セドル(Lee Sedol)氏が、当時決め手となった一手を収めたNFT(非代替性トークン)をオークションにかける。

元プロ囲碁棋士のセドル氏は11日午前10時(日本時間)、世界最大のNFTマーケットプレイスのOpen Seaで自身のNFTの競売を行う。入札は18日午前10時まで続く。

セドル氏は2016年3月、DeepMindが開発した囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」と対局。AlphaGoは当時、人を相手に74回の公式対局を行ってきたが、セドル氏との対局は人の頭脳に初めて敗れる戦いとなった。この対局で、セドル氏が勝利を決定づけた白78の一手は「神の手」と呼ばれた。

セドル氏が販売するNFTは、白78の一手が表示された棋譜を背景に撮影された自身の写真と、署名が記された動画ファイル。セドル氏は11日の発表文で、オークションの落札者が望むのであれば、韓国に招待して対局したいとコメントした。

アート作品や全米プロスポーツチームのトレーディングカードなどを売買できるNFTは、世界中のコレクターを中心に人気が高まっている。グラフィティ・アーティストのバンクシー(Banksy)やデジタル・アーティストのビープル(Beeple)の作品もNFTとして高額で取引されている。

セドル氏は、「記念にしたい何かをブロックチェーンを利用して、デジタルの形で実体を作って所有できるNFTの概念がおもしろい。私の25年の囲碁人生を象徴するAlphaGo対局のNFTが、芸術的な価値を持つコレクションに認めらたら嬉しく思う」と述べた。

セドル9段は2019年に、36歳でプロ棋士を引退している。

|編集:佐藤茂
|トップ画像:イ・セドル氏

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