セキュリティ大手マカフィー創業者が刑務所で死亡

米セキュリティ大手マカフィー(McAfee)の創業者で、暗号資産推進派として知られるジョン・マカフィー(John McAfee)氏が、スペイン・バルセロナの刑務所で死亡した。自殺と見られている。現地メディアのEl Paisが23日に伝えた。刑務所の関係者は、検死が行われる予定だとCoinDeskに語った。

マカフィー氏の身柄については、米当局が脱税容疑で引き渡しを求め、同日朝、スペインの裁判所が引き渡しを承認したところだった。

「すべてが自殺の可能性を示している」とスペインの司法当局は声明で述べた。

CoinDeskの電話取材に対して、刑務所と米司法省の職員はコメントを控えた。

米司法省の2020年10月の起訴状によると、「マカフィー氏は、暗号資産の宣伝、コンサルティング、講演活動、ドキュメンタリーへの出演などで、数百万ドルの収入を得ていた」という。今月初めに行われた身柄引き渡しの審理で、マカフィー氏は、引き渡しは政治的な動機によるものだと主張した。

アメリカで有罪となった場合、長期の禁固刑となる可能性があった。

記事によると、マカフィー氏は2020年10月、バルセロナの空港でトルコに向かおうとしているところを逮捕された。

2020年11月、同氏は「スペインの刑務所での生活は、アメリカの刑務所の現実離れした服従と非人間的な状況に比べれば、ヒルトンに住んでいるようなものだ」と語っていた。

マカフィー氏は近年、価格操作が疑われるプロジェクトや、多くのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の宣伝で報酬を得るなどして、物議を呼んでいた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:ジョン・マカフィー氏(Gage Skidmore/Creative Commons)
|原文:McAfee Found Dead in Spanish Prison as Extradition Loomed; Autopsy Planned
|取材協力:Nikhilesh De and Andrés Engler