NFTブームが再燃、OpenSeaの取引量は8倍増

NFTブームが再燃、OpenSeaの取引量は8倍増

NFT(ノンファンジブル・トークン)の取引量が8月に入って急激に増加している。

NFT:ノンファンジブル・トークン(非代替性トークン)はブロックチェーン上で発行・流通するデジタルデータで、アーティストのレアな作品や、アニメなどのIPコンテンツから作られる限定のコレクションアイテムが、他との代替が不可能な価値を持っていることを証明するもの。

最大のNFTマーケットプレイスであるOpenSeaにおける販売量は8月、日量6万件に達し、今年3月に記録した水準の8倍に増加している(コインメトリクスの報告書)。また、ダップレイダー(DappRader)がまとめたデータによると、OpenSeaでの取引量は過去30日間で、12.2億ドル(約1340億円)で、その前の30日間から10倍に膨れ上がった。

デジタルアーティストのビープル(Beelple)が手がけた作品、「Everydays: The First 5000 Days」がオークションのクリスティーズで高額の6900万ドル(約76億円)で落札され、NFT市場の急拡大をけん引している。

「今年初めに見られたように、NFTに対する注目度が上昇しているなら、同市場はさらなる成長を続ける可能性がある」(コインメトリクスの報告書)

(OpenSeaにおける販売量と買い手の数の推移/水色が販売量、青の実線が販売量:CoinMetrics)

NFT市場で新たに注目を集めているコレクションには、クリプトパンク(CryptoPunk)やBored Ape Yacht ClubPudgy Penguinsなどがある。

グーグルにおける「NFT」の検索件数は、3月に年初来のピークに達した後に下落傾向にあったが、7月に入ると件数は再び増加に転じている。

(青はグーグルでの「NFT」検索件数、赤はOpenSeaでの販売量:CoinMetricsより)

暗号資産(仮想通貨)のトレーダーにとって、NFT市場の動向を分析することは重要だ。NFTのエコシステムがイーサリアムブロックチェーンを基盤にしていることから、NFT市場が拡大すれば、イーサリアム(ETH)の価格に影響を与えることになる。

また、コインメトリクスの報告書によると、NFTは通常、イーサリアムで値がつけられることが多く、ETH価格の上昇はNFT市場への新規参加者の妨げにもつながる。同時に、NFT需要が増加すれば、暗号資産トレーダーにとって、イーサリアムがより魅力的な暗号資産になる。

今年3月のNFTのブームでは、OpenSeaでの販売量とイーサリアム価格は共に上昇した(コインメトリクス)。しかし、イーサリアム価格が高騰した5月には、OpenSeaにおけるNFTの販売量は急激に減少している。

(青はOpenSeaでのNFT販売量の推移、赤はイーサリアムの価格推移/CoinMetricsより)

|編集:佐藤茂
|トップ画像:Shutterstock
|原文:NFT Trading Surges 8X as Penguins, Apes Drive New Boom

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