目標は「アマゾンでのイーサリアム決済実現」。スタートアップ2社が提携

2社のブロックチェーン・スタートアップが、アマゾンでの買い物にイーサリアム(ETH)を使えるようにしようとしている。

仮想通貨決済企業のCLIC Technologyは 6月14日(現地時間)、 ユーザーがイーサリアムを使って商品を購入できる、アプリに似たブラウザの拡張機能の開発に向け、ブロックチェーンインフラ・プロバイダーでB2BプラットフォームのOpportyと協力していると発表した。だが、アマゾン自体は仮想通貨での支払いを認めていない。

この取り組みは、イーサリアムの創設者ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が2018年3月に発表したテクノロジー「Plasma Cash」をベースにしている。OpportyによるこのPlasma Cash ── ビットコインのライトニング・ネットワークに似たスケーリングソリューション ── の実装は「最先端の仮想通貨経済を現実のものに1歩近づける」とCLIC Technologyはリリースで強調した。

Plasma Cashの実装はイーサリアム・ブロックチェーンのおける決済スピードを「劇的に加速する」と同社は付け加えた。

「eコマース・マーケットプレイスであるアマゾンに仮想通貨を導入することは、つまり2つの次世代産業を1つにすること」とCLIC TechnologyのCEO、ローマン・ボンド(Roman Bond)氏は述べた。

「このプロジェクトにOpportyとともに取り組んでいくこと、そして同様に他の野心的なプロジェクトを推進していくことを楽しみにしている」

今後、2社は「ERC-20」および現在検討されている他のイーサリアム標準仕様などにも向けて、同様の決済プロダクトを開発する計画。

CLIC Technologyは仮想通貨支払いプラットフォーム「CLICPay」を開発中、リリースによると今は試験フェーズにある。

翻訳:Masaru Yamazaki
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:Amazon app image via Shutterstock
原文:Two Startups Are Partnering to Enable Amazon Purchases with Ethereum