【US市場】ビットコイン、横ばい──市場はFOMCを見守る

ビットコイン(BTC)は12月14日、4万6000ドル付近の狭いレンジとなった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が14日・15日で開催されており、一部のトレーダーは様子見となっているが、結果次第では市場の変動要因になる可能性がある。

暗号資産市場は比較的落ち着いていたが、株式市場は下落。経済的な逆風も続いている。

ドイツ銀行は「インフレが期待通りに収まらなかった場合、各国の中央銀行はより厳しい引き締め姿勢を取るだろう。金融市場では急速にネガティブな反応が起こり、大幅な景気後退につながる可能性が高くなる」と14日、警告した。

暗号資産市場にも警戒サインが出ている。「先週、ステーブルコインのドミナナンスも0.64%上昇。これは暗号資産市場における安全資産への逃避を示している」とアーケーン・リサーチ(Arcane Research)はレポートに記した。

最新価格

●ビットコイン:47,854ドル、+2.61%
●イーサリアム:3,838ドル、+2.09%

●S&P500:4,634ドル、−0.75%
●ゴールド:1,771ドル、−0.80%
●米国10年債:1.43%

ポリゴン、好調

ビットコインは、CoinDesk 20の他の暗号資産を上回り始めている。アルトコインは今月上旬の下落の後、苦戦しており、投資家のリスク指向の低下を反映しているようだ。

12月、CoinDesk 20の暗号資産は概ね下落しているが、唯一、ポリゴン(Polygon/MATIC)はプラスになっている。ポリゴンはスイスの2121Shares社が12月1日、ポリゴンに連動するETP(上場取引型金融商品)をパリとアムステルダムのユーロネクスト取引所に上場すると発表して以来、好調に推移している。

CoinDesk 20の月初からのリターン(出典:CoinDesk)

アルトコイン

ドージコイン、急騰:ドージコイン(DOGE)は、米EV大手テスラのイーロン・マスク(Elon Musk)CEOが決済手段として受け付けると発言したことを受けて、33%急騰した。「テスラは複数の製品をドージコインで購入できるようにし、様子を見る」とマスク氏はツイートした。

●コインベース、イーサリアム取引高が増加:「イーサリアムはこの1週間、取引高の22.32%を占めた。ETH/BTCペアの上昇と最近の好調さを考えると、ユーザーの関心が高まっている」とコインベースは機関投資家向けニュースレターに記した。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Cryptocurrencies Stabilize as Traders Await the Fed