ポリゴン、ソフトバンクVFが出資──510億円ラウンドで、Web3投資加速

イーサリアムのスケーリングソリューションとして知られるポリゴン(Polygon)が、ソフトバンク・ビジョンファンドなどから4億5000万ドル(510億円相当)の資金を調達した。今回のラウンドは、暗号資産「マティック(MATIC)」を譲渡する形で行われた。

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調達資金は、Web3への投資に振り向ける。Polygon PoS、Polygon Edge、Polygon Availなどのスケーリングソリューションにより、Web2におけるAmazon Web Servicesのようにどのようなユースケースにも対応できる基盤を構築するという。

Web3:Web3.0とも呼ばれ、ブロックチェーンなどのピアツーピア技術に基づく新しいインターネット構想で、Web2.0におけるデータの独占や改ざんの問題を解決する可能性があるとして注目されている。

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同社は、イーサリアムのガス代高騰に対して、「幅広いスケーリングソリューションと業界最低水準の取引手数料で使えるプラットフォームを提供していく」としている。ゼロ知識証明技術にも投資しており、次の10億人のユーザーをイーサリアムを届けるための鍵になると述べている。

ゼロ知識証明:暗号学において、個人が他の人に、自分の持っている命題が真であることを伝える時、真であること以外の知識を伝えることなく証明できる手法のこと。例えば、特定のウェブサービスにログインする際、ユーザーはパスワードを入力する代わりに、パスワードを知っている事実の証明を送る。また、本人確認を行う際、ユーザーは第三者に母親の旧姓などを伝達する代わりに、自分が本人である事実の証拠を送る。

CoinDeskのデータでは、調達の発表時点でマティックの価格は24時間で17%上昇。1.98ドルの値をつけた。時価総額は約200億ドル(約2.3 兆円)。

一連の資金調達は、セコイア・キャピタル(Sequoia CapitalIndia)が主導した。ソフトバンクグループのソフトバンク・ビジョン・ファンド2やギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)など40機関近くが参画している。

|取材・テキスト:菊池友信
|編集:佐藤茂
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