ビットコインの長期保有者、マクロ経済的・地政学的リスクにも揺るがず──3つのチャートで分析

ビットコインの長期保有者、マクロ経済的・地政学的リスクにも揺るがず──3つのチャートで分析

ブロックチェーン調査会社グラスノード(Glassnode)によると、ロシアのウクライナ侵攻によって高まっているマクロ経済的・地政学的リスクにもかかわらず、ビットコイン(BTC)の長期保有者、いわゆるホドラー(HODLer)は買い集めを続けている。

「きわめて不鮮明なマクロ経済的・地政学的状況にもかかわらず、ビットコインの長期保有者(ホドラー)は、きわめて強気な信念を維持している」とグラスノードは1日に公開したレポートで述べた。

長期保有者の強い信念を示す3つのチャート

1. Illiquid Supply

Illiquid Supply(イリキッド・サプライ:ウォレットに保有されている、使用履歴がほとんど、あるいはまったくないビットコインの量)は2021年5月のピークを超え、76%に達している。

「これは一部は、買い集めのサインになると推測している」とグラスノードのアナリスト、ジェームズ・チェック(James Check)氏は述べた。

この数字は、コールドストレージ、つまりオフラインで保有されたビットコイン、そして、ドルコスト平均法を取る長期保有者のウォレットをしばしば表しているという。

イリキッド・サプライ(Glassnode)

2. Realized Cap HODL Waves

3カ月以上が経過したRealized Cap HODL Wavesは、72%の高水準となっている。これは、ビットコインのドル換算価値の72%が、3カ月以上を経過したビットコインによるものであることを意味している。

「長期保有者が価値を見い出し、同時に支出を遅らせている弱気相場の典型。最近の上昇の大部分は、3カ月〜6カ月が経過したビットコインによって牽引されていることに注目して欲しい」

Realized Cap HODL Waves(Glassnode)

3. Three-Month Coin Maturation Wave

Three-Month Coin Maturation Waveは、過去30日間に3カ月を経過したビットコインの量を表す。

「統計的に、ビットコインが古くなればなるほど、強い信念を持った長期保有者が保有している可能性は高くなり、消費・売却される可能性は低くなる」

2020年半ばと2021年6~9月にも同規模の動きが見られ、いずれも価格上昇に先行した。

Three-Month Coin Maturation Wave(Glassnode)

トレンド反転を注視

レポートは、マクロ経済的な不確実性が広がっているものの、ビットコインは取引所から移動し続け、流動性の低いウォレットに移動し、高い比率で保有時間が経過していると指摘した。

グラスノードによると、こうしたビットコインは長期保有(155日以上ウォレットに保有)されているビットコインであり、消費・売却される可能性は低い。

「こうした一貫したトレンドが反転し始めるケースに備えることが今は重要。広範な確信の喪失を示す可能性がある」とレポートは述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Glassnode
|原文:Bitcoin HODLers Unfazed by Macro and Geopolitical Risks

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